盛岡大付・植田 2発5打点「こんなに苦しい試合になるとは」

[ 2017年8月19日 11:01 ]

第99回全国高校野球選手権大会第11日   盛岡大付12―7済美 ( 2017年8月19日    甲子園 )

<済美・盛岡大付>10回無死二、三塁、2打席連発となる3ランを放つ盛岡大付・植田
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 盛岡大付(岩手)が打撃戦を制し、夏初の8強入りを決めた。関口清治監督は「作戦もうまくいかず、相手に主導権を握られかけたが、(投手の)平松らが流れを引き戻してくれた」と苦しい試合を振り返った。5回には両チームに満塁弾が出る展開。「やっぱり済美さんは打つなと。目を覚まさせられる1発だった」。1点を追う9回、3番・植田が値千金の同点ホームランを放った。「絶対大丈夫だ、逆転する」と9回、選手たちを送り出したというが、「先頭で塁に出てくれればと思って送り出したが、まさかホームランとは。チームを勢いづけてくれた」。

 その植田は2本のホームランを含む、4安打5打点の活躍でチームに勝利を引き寄せた。「相手も強力打線。苦しい試合になることがわかっていたが、こんなに苦しい試合になるとは思わなかった。チームが打たせてくれた2本のホームラン、たまたまです。ピッチャーの平松がとてもよく頑張ってくれていた。つなぐ意識で打ったことが2本のホームランにつながった」と笑顔を見せた。

 一方、済美の中矢監督は「3年生との2年4カ月が今終わったんだなと感じています。盛岡大付のバッターが素晴らしかった」と言葉を絞り出した。同点弾を許した9回を振り返り、「9回、3番・植田選手、あそこで打たれるとは…逃げ切ろうと思っていたわけではないんですが、あそこで仮に彼を抑えていたら、勝機もあったのではないか。植田選手のパワー、能力で振り切られてしまった。うちのバッターもよく打ったと思いますが」と相手の主砲を称えた。

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