仙台育英 劇的サヨナラ勝ち!百戦錬磨の佐々木監督も「何を言ってるかわかりません」

[ 2017年8月19日 19:59 ]

第99回全国高校野球選手権大会第11日   仙台育英2―1大阪桐蔭 ( 2017年8月19日    甲子園 )

<仙台育英・大阪桐蔭>健闘を称え合う大阪桐蔭・西谷監督と仙台育英・佐々木監督(右)
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 夢心地とはこのことだ。仙台育英が9回、劇的なサヨナラ勝ちで春の王者・大阪桐蔭をうっちゃりベスト8に進出した。

 お立ち台に立った百戦錬磨の佐々木順一朗監督は開口一番「何というか、夢みたいな、うれしいを通り越した感じでいます」と話し、途中で「何を言ってるかわかりません」と日頃冷静な指揮官も興奮度MAXだった。

 それもそのはず。9回も簡単に2死となった。そこから杉山拓海(3年)が中前打と二盗でチャンスを広げ渡部夏史(同)は四球。一打同点の場面で若山壮樹(同)の打球は平凡な遊ゴロ。試合終了と誰もが思った瞬間、一塁の中川がベースを踏めずセーフとなり満塁。そして途中出場の馬目(まのめ)郁也(同)が中堅超えに殊勲の一打を放った。

 「最後のシーンは観客の一人として見てました。9回表が終わり、ドラマは俺たちが作るんだ、と言ってたじゃないかと円陣で話し、馬目には必ずお前に回ってくると。それにしても頼もしい選手です」

 長谷川拓帆(同)が1点に抑えてのサヨナラ勝ち。春の王者を下した勢いは本物。20日の準々決勝は4本塁打の中村がいる広陵。「まったく考えられません」と言いながらも、「すぐ試合があるから切り替えます」と佐々木監督は、満面の笑みの中、次戦へ照準を定めていた。

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2017年8月19日のニュース