神戸国際大付・谷口 また来年「世代で一番になると思って」

[ 2017年8月19日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権第10日・3回戦   神戸国際大付1―2天理 ( 2017年8月18日    甲子園 )

<神戸国際大付・天理>11回1死、神戸国際大付・谷口はヘッドスライディング及ばず遊ゴロに倒れる
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 神戸国際大付(兵庫)の怪物2年生・谷口嘉紀外野手の夏が終わった。初戦の12日・北海(南北海道)戦で2打席連発し、一躍注目を浴びたがこの日はボール球を振らされ、9回に左越え三塁が精一杯だった。「一振りで流れを持って来ようと思ったが…。決めきれなかった」と肩を落とした。

 家族の応援が支えになった。「ちょっとワルかったので」と振り返る中学時代、兄2人とは「そこまで仲良くなかった」という。高校では「自分を変えなきゃと思った」と決意して寮に入った。身の回りのことは何から何まで1人でやらなければいけない日々。ありがたみが身に染みた。「野球を頑張って、家族を幸せにしたい」と自然と思えるようになった。長兄・大騎さん、次兄・篤希さんと兄弟3人のLINEグループ。野球経験のない兄たちだがいつも試合前には「頑張って」とメッセージをくれた。甲子園にも駆けつけて応援してくれた。「実家を出て寂しかった。その分、母や家族に素直に“ありがとう”と言えるようになった」と振り返る。何よりの成長だった。

 甲子園で残したインパクトは鮮烈だった。来夏へ向け、試合後、気持ちはすぐに切り替えた。「上級生についてきた。これからはプレーで引っ張っていきたい。気持ちは次に向いている。世代で一番になると思って、プレッシャーをかけて臨みたい」。また一回り成長して、甲子園へ帰還することを力強く誓った。

 ▼神戸国際大付・花村(6回から救援で登板も11回に失点。兵庫大会から通算20イニング目の初失点)ピンチを楽しむことができて抑えられる気持ちしかなかった。(失点の右前打は)今夏一番の失投です。

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2017年8月19日のニュース