東北勢は過去7度が決勝で涙…三沢は再試合で、磐城は1点に泣く

[ 2015年8月20日 06:23 ]

1971年夏、準決勝まで3試合連続完封、決勝での1失点で頂点を逃した磐城の「小さな大投手」田村

第97回全国高校野球選手権決勝 仙台育英―東海大相模

(8月20日 甲子園)
 第97回全国高校野球選手権大会は20日、甲子園球場で決勝が行われる。準決勝で早稲田実(西東京)を7―0で下した仙台育英(宮城)は26年ぶりの決勝進出。東北勢は過去に7度、決勝に駒を進めているが、すべて決勝の厚い“壁”に阻まれた。「高校野球100年」の節目の年、深紅の大優勝旗は白河の関を越えるのか?

 【東北勢夏の甲子園過去の決勝戦】

 ▽秋田中第1回(1915年) 出場は10校。京都二中との決勝は1―1で迎えた延長13回にサヨナラ負け。

 ▽三沢第51回(69年) 元祖甲子園のアイドル太田(元近鉄)が延長18回を熱投も、満塁のサヨナラ機を2度逃し、0―0で引き分け。再試合も太田は完投したが、松山商に屈した。

 ▽磐城第53回(71年) 「小さな大投手」田村は準決勝まで3試合連続完封。桐蔭学園との決勝は、7回に喫した今大会34イニング目の初失点で0―1で涙をのんだ。

 ▽仙台育英第71回(89年) 大越(元ダイエー)が帝京・吉岡(元楽天)と投手戦。大越は延長10回、鹿野に決勝の2点打を浴びた。打線は9安打を放ったものの、ホームが遠かった。

 ▽東北第85回(2003年) 常総学院との決勝に、右足を痛めていた2年生エース・ダルビッシュ(現レンジャーズ)が先発。2―0の4回に3失点で逆転され、そのまま敗れた。

 ▽光星学院第93回(11年) 青森県勢としては三沢以来42年ぶりの決勝。先発した秋田が9失点し打線は日大三・吉永に完封を許した。

 ▽光星学院第94回(12年) 田村(現ロッテ)、北條(現阪神)の3、4番を軸に3季連続の甲子園決勝へ。しかし、春に続く大阪桐蔭との決戦では藤浪(現阪神)に14三振を奪われた。

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2015年8月20日のニュース