オコエ　プロ宣言「今までの日本にはいないような選手に」

＜東海大相模・関東第一＞涙を浮かべ甲子園を去る関東第一・オコエ

第９７回全国高校野球選手権第１３日・準決勝 関東第一３―１０東海大相模

（8月19日 甲子園）
　関東第一のオコエはお立ち台でうっすらと涙を浮かべた。吉田の前に２三振。いずれも縦に曲がる鋭いスライダーにバットは空を切った。「右投手のスライダーでは今まででＮｏ・１だった」と脱帽した。８回の第５打席は小笠原の１４７キロ直球の前に二ゴロに倒れた。

　意地は見せた。７回に吉田の内角直球を左前へ運ぶと、伊藤の右前適時打で二塁から１点目のホームを踏んだ。「悔しい気持ち。でも、いいプレーをすれば、観客は沸くし、最高の舞台でした」。走攻守で躍動感を存分に見せつけた甲子園の４試合に、胸を張った。

　試合後はプロ志望をはっきりと表明した。「プロに行っても走攻守トップレベルで勝負できる、今までの日本にはいないような選手になりたい」。聖地に強烈なインパクトを残した背番号８は大きな目標を掲げた。