小笠原弾で決めた!東海大相模45年ぶりV 仙台育英4点差追いつく粘りも…

[ 2015年8月20日 15:17 ]

<仙台育英・東海大相模>9回、勝ち越し本塁打の小笠原

第97回全国高校野球選手権決勝 東海大相模10―6仙台育英

(8月20日 甲子園)
 創設100年の節目を迎えた第97回全国高校野球選手権大会の最終日は20日、甲子園球場で決勝戦が行われ、東海大相模(神奈川)が仙台育英(宮城)を10―6で下し、45年ぶり2度目の夏全国制覇を果たした。

 東海大相模は初回、先頭の千野が中前打で出塁。ゴロで二進すると3番・杉崎の中越え二塁打、4番・豊田の左前打と2本連続適時打が飛び出し2点を先制した。3回には杉崎からの4連打で2点を追加。その裏3点を奪われ1点差に迫られたが、4回には2番・宮地、豊田の適時打で2点取ってリードを3点とした。

 6回に同点に追いつかれたが、同点で迎えた9回、9番・小笠原が高めに浮いたフォークをフルスイングすると右中間へスタンドイン。先発し6失点と苦しんでいたエースが値千金の勝ち越し弾を放った。勢いづいた打線はこの回5安打で4点を奪い、試合を決定づけた。

 小笠原は6回までに9安打を浴び6失点と苦しんだが、7回から無安打投球。161球完投で仙台育英の追い上げを封じた。

 仙台育英は2試合連続完投で決勝を迎えた佐藤世の疲労が色濃く、制球が甘くなった。早実打線を手玉に取った宝刀フォークも140キロ台の直球も東海大相模打線にとらえられ、4回までに10安打を浴び6失点。5回からは立ち直り8回までの4イニングを無安打に抑えたものの、9回に勝ち越し弾を浴びたことをきっかけに4失点した。

 打線は3回、敵失で出塁した走者を二塁に置き、2番・青木が中前適時打。そこから3番・平沢、4番・郡司、5番・百目木と連打が続き3点を返した。6回には四球と2安打で1死満塁の好機を作り、佐藤将が中越えの走者一掃三塁打を放ち同点に追いついた。9回表に4点を奪われるとその裏は三者凡退に終わり、東北に優勝旗を持って帰る夢はかなわなかった。

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