ラグビー名将・上田氏も天国から 清宮との浅からぬ縁

[ 2015年8月20日 05:40 ]

<早実・仙台育英>仙台育英に敗れ、目を真っ赤にし涙ながらに甲子園を去る早実・清宮

第97回全国高校野球選手権第13日・準決勝 早実0―7仙台育英

(8月19日 甲子園)
 清宮が活躍する姿を楽しみにしていた人がいる。元慶大ラグビー部監督で7月23日に死去した上田昭夫氏(享年62)だ。

 父・克幸氏が早大ラグビー部を指揮していた時のライバル。それでも克幸氏を「キヨ」と呼び、清宮や弟の福太郎君もかわいがっていた。食事をともにしたり、幼少時には上田氏の愛娘に水泳を習うなど浅からぬ縁があった。葬儀は甲子園を決めた西東京大会決勝と重なり、清宮は「葬儀には行けなかった」とひそかに肩を落とした。

 父や上田氏と同じラグビーの道には進まなかったが、甲子園で存分に躍動した。父はかつて「彼は人生をかけて野球をやっていくんだろうな」とスターの階段を上る息子を思い描いた。上田氏もきっと天国から見守っていただろう。

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