花巻東 春の王者撃破“逆方向へ”積み重ね18安打、驚く佐々木監督

[ 2015年8月13日 19:10 ]

<敦賀気比・花巻東>8回2死二塁、花巻東・福島は左中間適時二塁打を放つ

第97回全国高校野球選手権大会2回戦 花巻東8―3敦賀気比

(8月13日 甲子園)
 花巻東が今春の選抜優勝校、敦賀気比の反撃をかわして3回戦進出。結果的には5点差をつけての完勝だが佐々木監督は「何点あっても(相手は)怖い打線なので、最後までヒヤヒヤ。よく打ってくれました」と驚きの表情を隠せなかった。

 相手エース・平沼対策が奏功した。「左打者は打つのが難しい」と判断して、この日は先発に右打者を2人増員。また、練習でも外側の直球とスライダーの出し入れに対して「反対方向に打ち返す」ことを徹底し、それが平沼の生命線であるスライダーの見極めにもつながった。

 「振り回さなければ打ち崩せる」。指揮官の読み通り、大振りすることなくミートに徹して積み上げた安打は18本。この日4安打と大当たりの2番・福島も「逆方向を意識したことがよかった」と胸を張った。

 これで2年ぶりの16強入りだが、ここで満足する気はない。佐々木監督も「大きな目標を持ちながら一戦一戦、その思いを崩すことなく戦っていきたい」。チームが目指すのは、過去2度進出した4強のその先だ。

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2015年8月13日のニュース