稼頭央 10号千金ソロ!連敗5で止めた デーブ監督「感謝」

[ 2015年8月13日 05:30 ]

<楽・ロ>場内をハイタッチして回る松井稼

パ・リーグ 楽天1-0ロッテ

(8月12日 コボスタ宮城)
 試合後は完全にパパの顔になっていた。ヒーローインタビューを終え、ベンチ裏に姿を見せた楽天・松井稼は、後ろをぴったりとくっついて歩く小学1年の長男をうれしそうに見守った。

 「家族の前で打てて良かった。辛島が頑張って投げてくれていたので、本当に勝てて良かった」

 4回1死、石川の142キロ直球を捉え右翼席へ10号先制ソロ。スタンドで見守る美緒夫人(41)、中学3年の長女、長男に向けて左手を掲げた。右翼の守備では4回1死一、二塁で井口の右中間の打球に猛ダッシュ。バックハンドで捕球すると、フェンスにぶつかりながら素早く遊撃・岩崎に返した。飛び出していた一塁走者のクルーズを刺して併殺を完成させ、チームに貢献した。

 家族が夏休みを利用して10日に仙台入り。休日だった10日は一家4人で松島に出かけ、こけしの絵付け体験を楽しんだ。普段は仙台と東京とで離れて暮らす子供たちとの貴重な時間。100試合を超え、疲労が蓄積する39歳にとって、何よりのリフレッシュとなった。

 「満身創痍(そうい)の中、ずっとチームを引っ張ってくれて感謝している」と大久保監督も最敬礼したベテランの一発は決勝弾となってチームは連敗を5で止めた。「明日は打つ方で投手を援護したい」と松井稼。借金は11だが、残り43試合でCS進出圏内の3位・ロッテまで6ゲーム差。まだ諦めるわけにはいかない。 (徳原 麗奈)

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