花巻東　選抜Ｖ腕攻略！18安打猛攻で16強　敦賀気比は春夏連覇ならず

＜敦賀気比・花巻東＞４回表２死満塁、２花巻東・福島は左前に２点適時打を放つ。投手は平沼

第９７回全国高校野球選手権大会２回戦 花巻東８―３敦賀気比

（8月13日 甲子園）
　第９７回全国高校野球選手権大会の第８日は１３日、甲子園球場で２回戦４試合が行われ、第４試合は投打のかみ合った花巻東（岩手）が、今春の選抜優勝右腕・平沼から１８安打８点を奪うなど攻略して８－３で快勝。４強入りした２０１３年以来となる２年ぶりの３回戦進出を決めた。敦賀気比は、打線が一時４点ビハインドから１点差に詰め寄ったが届かず、史上８校目となる春夏連覇への夢が途切れた。

　花巻東は１回１死満塁、２回にも安打で走者出すなど、得点には至らないものの立ちあがりから平沢を攻め立てると、３回２死二塁、熊谷の右翼への三塁打で１点を先制。４回には、２死満塁から福島、千田の連続適時打でこの回３点を加えた。

　５回に失策などから２死一、三塁とし、先発の２年生左腕・加藤が篠原にバックスクリーンへの３ランを浴びて１点差に。それでも、７回に１点、８回にも３点を奪い突き放した。投げても６回から２番手として登板した“雄星２世”こと高橋が好投し、敦賀気比の反撃を許さなかった。

　敦賀気比は平沼が序盤から制球に苦しみ、４回まで毎回安打を許して９安打４失点。５回に左翼に回り、７回から再びマウンドに戻ったが修正できず失点を重ねた。打線も一時は１点差まで迫ったが、福井大会決勝、８日の１回戦の明徳義塾戦で見せた逆転劇はならず、春夏連覇はならなかった。