87キロ“ドカベン”勝利呼ぶ二盗「球場の誰もが僕が走るとは…」

[ 2015年8月13日 05:30 ]

<中京大中京・鹿児島実>7回1死三塁、中京大中京・伊藤は左前適時打を放つ

第97回全国高野球選手権第7日・2回戦 中京大中京7―3鹿児島実

(8月12日 甲子園)
 ドカベンも驚いた!?中京大中京(愛知)は「奇襲」と言える4番で捕手の伊藤の盗塁で流れを呼び込み、勝利を手にした。

 1―1で迎えた6回1死。左前打で出塁した伊藤は「1アウト一塁だと得点の可能性は低いが、二塁なら違う。(相手)バッテリーも警戒してないし、走りたい」とベンチの高橋源一郎監督にアイコンタクトを送った。指揮官も「思い切っていけ」とうなずき、見事に二盗に成功。ここから一気に3点を勝ち越した。

 身長は1メートル73で、体重87キロの巨漢。高校通算44本塁打を誇るものの、50メートル走は6秒8と決して速くなく、盗塁は公式戦で0だった。それだけに「球場の誰もが僕が走るとは思っていなかったはず」と、してやったりだ。春夏合わせて最多11度の優勝を誇る名門校の「ドカベン」は頼りになる。

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