イチ 田沢から3年ぶり安打、歴代2位カッブまであと「3」

[ 2015年8月13日 05:30 ]

<マーリンズ・レッドソックス>9回無死一塁、田沢(右)から左前打を放って好機を演出したマーリンズのイチロー

インターリーグ マーリンズ5―4レッドソックス

(8月11日 マイアミ)
 マーリンズのイチロー外野手(41)が11日(日本時間12日)、レッドソックス戦の1点を追う9回に田沢純一投手(29)から同点劇につなげる左前打を放った。これで日米通算4188安打とし、タイ・カッブのメジャー歴代2位の4191安打にあと3とした。チームは延長10回にサヨナラ勝ち。イチローは7回に犠飛で1打点を挙げるなど、勝利に大きく貢献した。

 1点を追う9回無死一塁、イチローは田沢が投じた95マイル(約153キロ)の外寄りの直球を完璧に捉えた。過去の対戦成績は9打数1安打と分が悪かったが、三塁手の横を抜く左前打。その後、暴投と犠飛で土壇場で追いついた。右手首骨折で離脱した上原に代わって抑えで登場した右腕に対しての心理面については「あるけど、別に(皆さんに)伝えることはないかな」と冷静に話した。田沢からは12年8月19日以来、3年ぶりの安打だった。

 その前の打席、7回1死満塁では右翼フェンス手前まで運ぶ右犠飛。公認解析システム「スタットキャスト」によると、犠飛の飛距離は108・8メートルだった。本拠マーリンズ・パークは右中間は119・5メートルと広く「しょうがない。この球場…。角度、角度」と上がりすぎを悔やんだ。

 この日はCM契約を結ぶ佐藤製薬の佐藤誠一社長が始球式を務め、イチローは捕手役で登場。来場したファンにはイチローTシャツが配布された。7月は月間打率・195と苦しんだが、8月は先発した全7試合で安打を放ち同・333。あと3本でタイ・カッブに並ぶ節目を前に、快音が戻ってきた。

 ▼レッドソックス田沢(1点リードの9回に登板も追いつかれ、3年ぶりのセーブ逃す)先発も中継ぎも粘って、僕がやられた。申し訳ないです。

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2015年8月13日のニュース