遊学館 最貧打線が14安打 開眼“ファーストストライク”打ち

[ 2015年8月13日 05:30 ]

<遊学館・九州学院>3回1死一、二塁、遊学館・土倉は左前に同点適時打を放つ

第97回全国高野球選手権第7日・2回戦 遊学館5―3九州学院

(8月12日 甲子園)
 地方大会でのチーム打率.255は出場49校中最低。遊学館(石川)はその数字がウソのように打線がつながった。14安打で5点を奪い、山本雅弘監督は「我々のスタイルをしっかり守ってくれた」とうなずいた。

 キーワードは「ファーストストライク」。14安打のうち10本が最初の振りで痛打した。全て初球を叩いて3安打した土倉は「秋にファーストストライクを打たないと罰走させられて積極的にという意識ができた」と説明した。山本監督は毎試合後ファーストストライクに手を出した割合を算出。目標は「待て」のサインと3ボールの時を除いて「8割以上」という。「初球から打っていくことが大量点につながる。追い込まれてからヒットを打つのと比較しても確率が高い」というデータを打線が体現した。3回戦では小笠原、吉田の二枚看板を擁する東海大相模と対戦する。指揮官は「ぶち当たっていくしかない」と語気を強めた。

 ≪春夏通算50勝≫遊学館が勝ち、石川県勢は春夏通算50勝(春15、夏35)。遊学館は7勝目で星稜24勝、金沢15勝に次ぎ3位。

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2015年8月13日のニュース