敦賀気比エース平沼「実力不足だった」選抜V腕、最後まで修正できず

[ 2015年8月13日 18:44 ]

<敦賀気比・花巻東>女房役の嘉門(左)と抱き合う敦賀気比・平沼

第97回全国高校野球選手権大会2回戦 敦賀気比3―8花巻東

(8月13日 甲子園)
 エース平沼がまさかの被安打18、8失点で、敦賀気比の史上8校目となる甲子園春夏連覇への夢は2回戦で途切れた。泣き崩れるナインの中、清々しい表情でグラウンドを後にした右腕は開口一番「実力不足でした」。選抜優勝の立役者は、結果を受け止め最後まで潔い態度を貫いた。

 立ち上がりから制球が定まらず、頼みのスライダーも見極められた。1、2回こそピンチを迎えながら無失点で切り抜けたが、3回に先制を許すと、4回にも2連続適時打を許した。「(逆方向への打球が)徹底されていて、スライダーも見極められていました」。5回に左翼に下がり、7回から再びマウンドへ。「もう一度思い切り投げよう」と臨んだが、修正できないままさらに失点を重ねてしまった。

 「実力不足です」。同じ言葉を並べた平沼だが、東監督は「去年の夏からも甲子園で投げて、春は彼の力で勝った。その間、他のチームはずっと平沼を見ていたので対策も十分だったのでしょう」と分析。最後は「平沼にはこの悔しさを持って次のステップに進んでほしい」とねぎらい続けていた。

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