本命500でも悔し涙止まらず…吉田雪乃は思い描いた滑りができず13位「思い描いているような…」

[ 2026年2月16日 02:47 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪 第10日 スピードスケート   女子500メートル ( 2026年2月15日    ミラノ・スピードスケート競技場 )

吉田雪乃(撮影・小海途 良幹)
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 ミラノ・コルティナ冬季五輪のスピードスケート女子500メートルが15日(日本時間16日)に行われ、五輪初出場の吉田雪乃(23=寿広)が本命種目で13位と本来の力を出し切れず涙を流した。

 今季は同種目で1度しかワールドカップで滑っていない高木美帆が4組で自己ベストに迫るタイムを叩き出し、自身の14組がスタートする前の段階で2位。今季の500メートルで日本を引っ張って来た山田にも大きな期待が寄せられたが、スタートから伸びていかず。最後までもがき苦しみ、タイムは37秒98。思い描いた姿とは程遠い結果にレース直後はぼう然。そして、コーチや関係者に迎えられると悔しさがこみ上げ涙を流した。

 「応援してくださる皆さんに恩返ししたいという気持ちでした。結果として、皆さんにメダルを届けることができなかった。悔しいというか、申し訳ない気持ちでいっぱい。自分が思い描いてるような景色が一度も見れずに終わってしまった」

 盛岡工高からスケート一本に絞り、才能が一気に開花した。6時の朝練習から夜遅くまでの練習をこなし、荒削りな滑りは改善。高2時のユース五輪で銅メダルを獲得した。そもそもが自分の意思で始めた競技ではなく「スケートが嫌い」と言い続けてきたが、もっと強くなりたい気持ちも芽生えた。

 「地元で頑張りたい」。大学や実業団の誘いもあったが、盛岡の企業である寿広に就職。今では男子500メートル06年トリノ五輪4位の及川佑コーチの指導もあり、世界と互角に渡り合えるスピードと技術を手に入れた。

 以前よりも重圧を感じることが多く「毎年どんどん嫌いになっている。びっくりするほど。凄く今嫌い」と苦笑いで言う。ただ、思い詰めることはない。「スケートが好きになることは、たぶんない。皆さんに恩返しができたらもうスケートはいいかなくらいの気持ちで臨んでいる」と独自のマインドセットで準備を進めてきた。

 特別視し過ぎずに挑んだ五輪だったが、1000メートルに続き500メートルも力を出し切れず涙した。まだ、23歳。ミラノでの悔しいさが4年後の糧となる。

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