【スピードスケート】高木美帆 笑顔の銅メダルも「複雑な気持ちが…」3大会連続&日本女子最多8個目

[ 2026年2月10日 02:39 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第4日 女子1000メートル ( 2026年2月9日    ミラノ・スピードスケートスタジアム )

<ミラノ・コルティナ五輪 スピードスケート女子1000メートル>観客の声援に応える高木美帆(撮影・小海途 良幹)
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 ミラノ・コルティナ冬季五輪のスピードスケート女子1000メートルが9日(日本時間10日)に行われ、連覇をかけた高木美帆(31=TOKIOインカラミ)が1分13秒95で3大会連続となる銅メダルを獲得した。日本勢は初五輪の山田梨央(28=直富商事)が1分15秒16で7位入賞。同じく初五輪の吉田雪乃(23=寿広)は1分16秒11で16位だった。

 最終組のインスタートで、メダルを争う前回銀メダルのユタ・レールダム(オランダ)と同走になった。好スタートを見せたインコースの高木を最強レールダムが異次元の伸びで追う展開。スピードに乗ったレールダムがグングンと高木を突き放し1分12秒31の五輪レコードでゴール。最後まで追い続けた高木が銅メダルをつかみとった。銀メダルは1分12秒59でフェムケ・コック(オランダ)。今季ワールドカップ(W杯)は高木が1勝、レールダムが3勝だった。

 レース後は、少し悔しそうな表情を見せた後、スタンドの歓声を聞き笑顔。納得の表情で日の丸を受け取り、再び笑顔で声援に応えた。表彰式では驚異のタイムを出したオランダ勢と笑顔で記念撮影に収まったが、表彰台から降りると「そうですね…いろいろな複雑な気持ちが、今、表彰式が終わった後に感じていて。最初は、何て言うんでしょう…特に今シーズンいろいろ苦戦していたので、ここまで来られたことへの安心感もやっぱり少なからずあって。ただ…表彰台に登った時に銅メダルを見て、何て言うんでしょう“この色が今の私の実力なんだ”と思った時に、やっぱりゴールした直後よりも、何かこう悔しさが湧き上がってきて。何かちょっと不思議な時間差がありましたね」と素直な思いを口にした。

 日本女子のエースが、まずは今大会1つ目のメダルを手にした。「とうとうここまで来た」という4度目の五輪。苦戦する選手も多い仮設リンクが舞台だが、突貫工事の観客席から聞こえる金属音は幼少期に滑った帯広の仮設リンクを想起させた。懐かしい感覚が、高木に力を与えた。

 北京五輪までに獲得したメダル7つは夏冬通じ日本女子の最多記録。それでもまだ満足できないのは、世界記録を保持する1500メートルで金メダルがほしいから。過去2大会連続で銀メダル。「五輪の1500メートルを真っすぐに見ていく。(金メダルを)取るのがミラノでの一番の目標」。熟考して現役続行を決め、まずは1000メートルで8個目のメダルを手にした。

 20日(日本時間21日)に行われる本命1500メートルでの金メダルが最大の目標となるが、前回銀メダルの500メートル、新たなメンバーで2大会ぶりの金奪還を狙う団体追い抜きも待っており、4種目でのフル回転が求められる。高木の4度目の五輪が始まった。
 

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