【ジャンプ】高梨沙羅「支えられて…本当に感動しました」 失格の涙から1465日…つかんだ歓喜の銅
ミラノ・コルティナ冬季五輪第5日 ジャンプ 混合団体(ヒルサイズ=HS107メートル) ( 2026年2月10日 プレダッツォ・ジャンプ競技場 )
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ミラノ・コルティナ冬季五輪のノルディックスキー・ジャンプの混合団体(ヒルサイズHS=107メートル)が10日(日本時間11日)、プレダッツォ・ジャンプ競技場で行われ、日本が同種目初となる銅メダルを獲得した。3番手で飛んだ高梨沙羅(29=クラレ)は1回目に96メートル50、2回目に97メートルを飛び、4年前の失格のリベンジを果たした。
日本は丸山希(北野建設)、小林陵侑(チームROY)、高梨沙羅(クラレ)、二階堂蓮(日本ビール)のオーダーで臨んだ。女子ノーマルヒルで銅メダルを獲得した丸山希、男子ノーマルヒルで2連覇こそ逃したが8位入賞の小林陵侑、さらに4番手には銅メダルを獲得した二階堂蓮が控える。ノーマルヒル13位だった高梨の出来が大きく注目された。
1回目。丸山、小林が飛び終わった時点で5位だった。メダル獲得へはこれ以上引き離されてはいけない中での1回目。高梨は96メートル50を飛び、3位に順位を上げた。そして2位で迎えた2回目は97メートルを飛び、ノルウェーにこそ抜かれたが、しっかりと二階堂へつないだ。7日(日本時間8日)の個人ノーマルヒルは1回目に92メートル、2回目に96メートル。いずれもその飛距離を超えた。
高梨は「ありがとうございます。みんなのおかげです」と話すと「いや、もう本当に、一緒に飛んでくれた仲間も含め、応援してくださった日本チームの皆さんのおかげで、練習以上に、そして個人戦以上にいいジャンプができたとは思うので、すごくこう支えられて飛ばさせていただいたラウンドだったなと思います」と語った。
「毎回、チーム戦となると、やはりあの、足を引っ張ってしまう試合が多くて…。これまでずっと団体戦への苦手意識というか、つい硬くなってしまって自分のジャンプができないということがずっと続いていたので。正直、選ばれたときは自信もなくて、コーチに相談させていただいたときもあったんですけれども。そこからトレーニングで自信を持って、あの、試合に臨めて。自分のジャンプができたのも、自分だけの力ではなくて、本当に周りの人たちの支えがあってこの舞台に立たせていただけたので。はい、そこでメダルを獲らせていただけて、本当に感動しました」と感謝を口にした。
「そうですね……。本当に、あの時に一緒に飛んでくれた有希さん(伊藤有希選手)や、幸椰さん(佐藤幸椰)と、獲ることができなかったメダルを、今こうして自分もこの舞台に立たせていただいて、獲ることはできたんですけれども…。それでもずっと応援し続けてくれる有希さんであったり、幸椰さんのおかげで今ここに立たせてもらっているので。自分の獲ったメダルではないとは思うんですけど、本当にたくさんの方々の力があって獲れたメダルです」と続けた。
高梨は4年前の2022年2月7日。混合団体でスーツ規定違反となり、失格となった。スロベニアの自宅に戻ると、部屋から一歩も出られなくなった。再び家の外に出られたのは2週間後。重い扉を押し開け、たどり着いた湖の光景を、今も忘れられない。「太陽が当たるって、こんなに幸せなんだ」。その時、ほんの少しだけ、もう一度飛ぶ勇気が戻ってきた。
心に置き続けてきた言葉がある。帰国後の7月、山形・蔵王で練習していた時だった。名前も知らない地元の人が、ふと声をかけてきた。「飛んでいる姿を見るだけで、元気をもらえます」。飛び続ける意味を自問し続けていた日々。「ジャンプ界のためにできることがあるなら、やらなければ」。再び五輪を目指す理由が、ここにあった。
練習のたびに欠かさずつけ続けた日誌を、何度も何度も読み返した。
「五輪の失敗は、五輪でしか返せない」
そう心に決めて歩んだ4年間。悲劇と涙を乗り越え、たどり着いた因縁の五輪の舞台、混合団体。銅メダルが決まると、切磋琢磨してきた仲間と喜びを分かち合い、涙を流した。その涙は歓喜に変わった。
◇高梨 沙羅(たかなし・さら)1996年(平8)10月8日生まれ、上川町出身の29歳。8歳で競技を始める。グレースマウンテン・インターナショナル―日体大。14年ソチ五輪4位、18年平昌五輪銅メダル、222年北京五輪4位。W杯では12年3月に初優勝し、男女を通じて歴代最多の個人通算63勝、総合優勝4度。1メートル52。
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