【スノボ】平野歩夢と一問一答「ベストを尽くすのみ。見守ってくれればありがたい」11日ミラノ五輪予選
ミラノ・コルティナ冬季五輪第5日 ( 2026年2月10日 リビーニョ・スノーパークなど )
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スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢(27=TOKIOインカラミ)が10日、本番会場のリビーニョ・スノーパークで3日連続の公式練習に臨んだ。1月17日のW杯第5戦で転倒し、複数箇所の骨折などと診断を受けた後、公の場で初めて取材にも対応。ケガ後の経過、現在の状況、2連覇が懸かる4大会連続の五輪への思いなどを語った。以下、平野歩との一問一答。
―ケガなどなかったような滑りを見せていたが、実際にどんな状況なのか。
「やっぱりケガ明けで、痛みとかもまだある状態。練習の中でもやりきれない部分とか、痛み出てしまう(滑走の)方向もある。それと結構戦いながら、慎重に、あまり無理せずに滑ってるような感じ。今は合わせている段階だが、もう本番に近づいている。雪上(練習も)も結構久々だったので、調整に時間がかかっているという感触」
―雪上練習を再開したのはイタリア入り後か。
「そうですね」
―ではまだ再開して4日目。
「そうですね」
―ケガした瞬間は、どんな思いがよぎったか。
「終わった、とは思った。五輪を控えてたので。すぐ(日本に)帰って検査して、2箇所の骨折と、膝もいまだに感覚がないような感じ。最初は膝は2倍くらいのサイズになった。松葉づえだったり、車椅子乗ったの生活が続いていた。そういう状況が目の前にあると、気持ちや気合の問題じゃなくなってくる。先見えないような、そういう日々、時間を長く感じた。日に日に良くなることを考えてなんとかいま滑れている状態だが、いろいろ本調子じゃないようなところはある。自分ができるベストを尽くすのみかなっていう感じ」
―大きなケガだが、どうしてまた戻ってこようと思ったのか。
「戻れる可能性はゼロじゃなかった。それが本当に1%でもあれば、この場に足を運んで、ここで滑りたいっていう気持ち(だった)。そのまま終わるよりも、自分が悔いなく最後までやりきって、結果を考えずに、今の状態だったり、そういうのも含めて、チャンスがあれば、諦めずにやりきりたいっていうのはあった。本当にギリギリ、間に合ったのか、間に合ってないようなところも実際滑ってみてある。自分の体と、凄く対話している感覚みたい。全力で出しきれてはない」
―これまでも多くの壁を乗り越えてきた。今回も期待をしていいのか。
「見守っててくれれば、一番それがありがたい。自分自身のやれることしかやれないと思うので。そこはなるべく、可能性があるのであれば、できる範囲で、限界を乗り越えられるような滑りはしたいなと思っている。頑張りたいなと思う」
―大会の目標は。
「自分ライディングなのか、体なのか、両方考えなきゃない中で、やりきったという気持ちで終わることが、一番求めるべき形なのかなと(思う)。それが結果になってしまえば、みんなが期待するものなんで。自分自身は今の状況を把握しながら、自分に集中し、ベストな滑りをするのみなのかなと思う」
―雪上に復帰してから4日目で、自分の中で少しでも良くなっている手応えは感じているか。
「全然ない。今のところ調子も上げきれない。パイプも結構不得意な感じ。3日滑って、なんとか合わせようと頑張っている。結構いろいろ工夫しながら、徐々に上げていっているって感じ。今のケガの状況もあって、調整も今まで通りいかないところはある」
―痛みはどこに一番大きく感じているのか。
「骨盤、股関節のところ、腸骨を骨折した。(練習)3日目とかになると、着地の負担だったりとか、体も結構疲れてくるので、なかなかいい状態にならない。むしろ悪い方向に、ケガ(の箇所)が痛んできてる感覚がある。本番に懸けていければなと、なるべく温存しているつもり」
―終わったと思ってから、どのくらいで前を向けるようになったのか。
「気持ちはやっぱ切らしちゃいけないなっていうところはあった。でも考えすぎちゃいけないと思うし、それをプレッシャーにしたり、結果を見ちゃいけないなとは思った。今できることは、しっかり睡眠とって、しっかり食事をとって、できるだけトレーナーにケアしてもらうっていう、その3つのことが、なんかその時できることだった。そうやって前を向いてくしかないと。日に日にちょっとでも良くなる感触があれば、もうそれだけで間に合うんじゃないかっていう、少しの喜びを感じててここまで来た感じだった。凄く万全な状態で挑めないっていうのは、起こってしまったことなので、もう考えてない。そうやって自分の体とともに、“あ、これならいけんんじゃないか”みたいなものが、少しずつ芽生えた。でも実際滑るっていうのは、こう普通に歩くこととはまた全然違う、ちょっと異次元な動きをしてかなきゃない。やっぱ今も痛み出てたりというところがある」
―家族からは心配されたか。
「凄く心配していた。毎日めちゃくちゃ連絡来るような状況だった。皆さんが連絡をくれてたが、なかなか自分も携帯をいじれるような状態でもなかった。本当に生活するのにいっぱいいっぱいで、トイレ行くのも一苦労。そういう生活だったんで、3日間ぐらいはもう誰とも連絡を取らず、とにかく痛み止めを飲んで、ケアをしたそこから皆さんに(メッセージを)お返しした。でも家族が一番心配してくれて、1日何件も連絡くれてたり。でもあまり(現実を)受け入れすぎると、気持ちが下を向くんじゃないかと思って、タイミング(を図って)で、連絡を返した」
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