【箱根駅伝9区】父は「ケツメイシ」大蔵 国学院大・吉田蔵之介が箱根デビュー 父声援も「悔しい結果」

[ 2024年1月3日 17:18 ]

第100回東京箱根間往復大学駅伝 復路 ( 2024年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間109・6キロ )

<箱根駅伝復路戸塚中継所>タスキを受けた国学院大の9区・吉田(撮影・会津 智海)
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 第100回東京箱根間往復大学駅伝の復路は3日、神奈川・箱根町から東京・大手町までの5区間、109・6キロで行われた。

 人気音楽グループ「ケツメイシ」のリーダー・大蔵を父に持つ国学院大の吉田蔵之介(1年)が9区で出走。箱根デビューを果たした。

 ケツメイシの人気曲「夏の思い出」ならぬ“冬の思い出”をつくった。

 元々はサッカーでGKをしていたが、中学の持久走で適性に気づいて長距離を始めた。埼玉栄時代は全国高校駅伝に2度出場し、ともに順位1桁の実力派。前田監督に「初優勝に貢献してほしい」と口説かれ、国学院大入りしたルーキーだ。

 父について「父は何万人の前で歌っていて、元気や勇気を与えていてかっこいい。目指すべき父。目標の人」と語り「(メンバー入りは)喜んでいました。家族に支えてもらって、感謝しかないです」と語っていた。

 9区は戸塚中継所から鶴見中継所へ「花の2区」を戻る23・1キロ。序盤はアップダウンの連続で精神的な強さも求められる復路最長区間を任された。チーム№1という1メートル82の長身を誇り、法大・稲毛と並走。

 ラスト3キロ地点の沿道にいた父の声援も受け、区間7位となる1時間10分1秒で10区・高山豪起(2年)にタスキをつないだ。

 「父からは夢の舞台だから楽しんでこいと言われた」と振り返り、「レース前はいつものルーティンで『覚悟はいいか』という曲を聴いた。試合前にしか聞かない勝負曲です」とケツメイシの楽曲で気合を入れての箱根デビュー。「冬の思い出になった?なりましたけど、悔しい結果なので良い思い出ではないですね」と悔しそうに振り返り、来年への飛躍を誓った。

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