【箱根駅伝】6位国学院大 福井出身の平林が2区で8人抜き 地震被害の北陸へ「元気を」

[ 2024年1月3日 04:24 ]

第100回東京箱根間往復大学駅伝・往路 ( 2024年1月2日    東京・大手町―箱根・芦ノ湖=5区間107・5キロ )

3区・青木(左)にたすきをつないだ、国学院大の2区・平林(撮影・木村 揚輔) 
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 心身共に満身創痍(そうい)でも、エースのプライドが国学院大・平林清澄(3年)の両手両足を突き動かした。まさかの17位でたすきリレーとなった2年連続の2区で、8人抜きの追い上げを見せて区間3位の快走。「前が見えているところは全部抜いてやろうと思った。エースらしい走りはできたと思う」と誇らしげに語った。

 福井県越前市出身。前日の能登地震では故郷も震度5強を観測。すぐに両親や富山にいた妹の安否を電話で確認したものの、「なかなか心配な部分があって、気持ちをつくるのが難しかった」という。その両親は地震直後に上京し、2区最大の難所、権太坂で応援してくれた。「僕がやれるのは、走ることしかできない。北陸の人に、元気を与えられるような走りができたらなと思っていた」。何事もなく走れる喜びと感謝の思いをかみしめ、自身の仕事を全うした。

 前田康弘監督(45)が「過去最強メンバー」と自信を持って送り出したメンバーだが、1区で伊地知主将(4年)が17位と出遅れ、5区の上原(2年)は区間17位と失速。首位・青学大との差は8分54秒と初優勝は絶望的だが、それでも6位は地力のある証拠。先月中旬に平林ら主力を含むメンバー16人中10人がインフルエンザに感染。1週間の突貫工事で立て直しての結果に、指揮官は「平林が走るのは想定できていた」と称えた。

 復路は2年連続3区5位の山本歩夢(3年)が故障のため不在。5区間で1年生3人、2年生1人、補欠も1年生1人、2年生2人と苦しい台所事情は変わらないが、若いメンバーが魂の走りを見せた平林に続く。

 ◇平林 清澄(ひらばやし・きよと)2002年(平14)12月4日生まれ、福井県越前市出身の21歳。武生五中時代は、陸上部がなくバドミントン部に所属しながら陸上の大会に出場。美方高では2年時に全国高校駅伝に出場し1区22位。箱根は1年時に9区2位、2年時は2区7位。今季は出雲6区4位、全日本7区で区間賞。自己ベストは5000メートル13分55秒30、1万メートル27分55秒15、ハーフマラソンが1時間1分50秒。1メートル67、46キロ。

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