岩井ツインズ妹・千怜 池ポチャバーディー 18番第2打痛恨も「完璧」4打目ミラクルカップイン

[ 2023年4月29日 04:30 ]

女子ゴルフツアー パナソニック・オープン第1日 ( 2023年4月28日    千葉県 浜野GC=6656ヤード、パー72 )

3番、ティーショットを放つ岩井千(撮影・藤山 由理) 
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 岩井ツインズの妹・千怜(ちさと、20=Honda)が6バーディー、3ボギーの69で回り、3アンダーの6位と好スタートを切った。最終18番、2打目を池に入れながら、4打目を直接カップインさせるミラクルショットで、首位とは2打差。昨年8月のCATレディースに続く今季初、ツアー通算3勝目を目指す。67をマークした吉田弓美子(36=アマノ)と川岸史果(28=加賀電子)が5アンダーで首位に並んだ。

 最高のリカバリーになった。最終18番パー5で果敢にグリーンを狙った第2打が池ポチャ。ところが残り73ヤード、罰打を加えた4打目は「完璧」だった。ワンバウンドしてカップに吸い込まれると千怜は、ウエッジを手にウクレレを弾くしぐさ“エアウクレレ”で喜びを爆発させた。

 「姉(明愛=あきえ)がウクレレを始めたので、私もまねしてみました(笑い)。今日は良かったなって思わせてくれる、最後のショットでした」

 この日はボギー3つ。出だし1番ではアプローチを寄せきれず、ボギーが先行した。「アプローチが強く入ってしまい、パーセーブができないところがあった」。それでも持ち前の飛距離を生かし、それを上回るバーディーを重ねた。そして「アプローチの総まとめ」が、この日最後の一打になった。

 双子連勝が懸かった前週は、1打及ばず惜敗した。今季2度目の2位にホールアウト後は、言葉を詰まらせる場面もあった。翌24日、映画を見に行こうと考えたが取りやめた。「優勝するために何をすべきかというのを頭で整理するのが大事」。姉と父・雄士さん(50)とともに近所の小学校に向かい、約4メートルの登り棒を登ってトレーニング。中学時代からのルーティンが、自然と次の戦いに視線を向かせてくれた。

 この大会は自身3度目で、アマ時代の21年にも5位の好発進をした舞台でもある。「今週も勝ちたいという気持ちはあるけど、その前に目の前の一打に集中すること。皆さんを楽しませるゴルフをしたい」。今度こそ、2週前に初優勝した姉に続く勝利をつかむ。

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2023年4月29日のニュース