【カーリング】銀の松村・谷田組 結成のきっかけは?谷田「全員、相手いたし…」あのチームの選手と組めず

[ 2023年4月29日 15:41 ]

カーリング混合ダブルス世界選手権最終日 ( 2023年4月29日    韓国・江陵 )

銀メダルを獲得した谷田、松村、小笠原コーチ(左から)(C)WCF/STEPHEN FISHER
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 松村千秋(30=中部電力)谷田康真(28)で組んだ日本代表は、決勝で米国に2―8で敗れて銀メダルとなった。世界一には届かなかったものの、この種目では初めてのメダル獲得。世界大会で4人制を含めた日本勢の最高成績に並んだ。

 2人がペア結成に至った経緯は、18年平昌五輪男子代表の山口剛史のYouTubeチャンネル「カーリングYAMAチャンネル」で谷田が明かしている。

 4人制で世界を目指す選手が多い日本では、拠点が違えば混合ダブルスの練習時間を確保することが難しい。20年の混合ダブルス日本選手権を見据える中、谷田は同じ北海道で活動するロコ・ソラーレの選手と組みたかったが、「ロコ・ソラーレとか活動拠点とか同じなんで、ロコ・ソラーレの選手と誰か組んでやろうかなと軽い気持ちでいたけど全員、相手いたし…。空いてねえじゃんと思って全員、相手いたし…」と言う。その後、仲が良かった松村を「組んでみる?」と誘ったのが始まりだった。

 20年日本選手権を優勝。今年は2度目の日本一に輝いた。今大会で金メダルには届かなかったが、今後の世界選手権や26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けて収穫の大きい銀メダルとなった。

 ◆松村千秋(まつむら・ちあき)1992年10月25日、長野県軽井沢市出身の30歳。11歳からカーリングを始め、2011年に中部電力に入社。4人制の世界選手権は19年大会の4位が最高。兄の雄太はコンサドーレ時代に4人制で日本選手権3連覇。利き腕は右。1メートル62。

 ◆谷田康真(たにだ・やすまさ)1994年5月16日、北海道名寄市出身の28歳。10歳でカーリングを始め、札幌学院大から4REALに加入し、その後コンサドーレで日本選手権3連覇。昨年、コンサドーレを退団した。1メートル77。

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