絶対王者リネールを追い詰めた男・七戸龍が競技者生活に区切り「悔いはない」柔道全日本選手権

[ 2023年4月29日 13:33 ]

柔道全日本選手権 ( 2023年4月29日    東京・日本武道館 )

<全日本柔道選手権大会>小川(左)と戦う七戸(撮影・河野 光希)
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 14、15年の世界選手権で2年連続準優勝などの実績がある100キロ超級の七戸龍(34=九州電力)は2回戦で小川雄勢(26=パーク24)に敗戦。個人戦としては今大会が最後の出場となる意向を表明した。

 けんか四つの組み手争いとなった試合は、規定の4分で両者指導2となり、ゴールデンスコアの延長戦に突入。その後も両者決め手を欠いたが、延長23秒、七戸だけに3つめの指導が飛び、反則負けとなった。
 今大会の出場者で最多となる12回目の出場で現役生活に区切りを付けた七戸は、試合を終えると聖地・日本武道館の四面それぞれに一礼し、大きな拍手を浴びた。「結果的に指導で負け、持ち味の技で投げる柔道を出せなかったのは残念」と話す一方、「選手宣誓もやらせてもらい、かんでしまったが大きな経験になった」と感謝した。

 沖縄出身の七戸は、九州電力入社1年目の11年の全日本選手権で8強入り。敗れたものの準々決勝では鈴木桂治(現男子日本代表監督)に善戦したことが評価され、強化指定を受けた。14、15年世界選手権はいずれも決勝で“絶対王者”ことテディ・リネール(フランス)を追い詰めながら敗れたが、日本の重量級復活へのけん引役として、金メダルなしに終わった12年ロンドン五輪後の男子日本代表を支えた。

 結果的に五輪には一度も出場できず、全日本も準優勝1回が最高成績と王者にはなれなかったが、「悔いはない。改めて柔道は楽しいと思った」とやりきった表情。団体戦では6月の全日本実業団体対抗大会(四日市市総合体育館)が最後の大会となる見通しで、今後については「(母校の)福岡大が全国で活躍できるように力になりたい。九州全体の柔道を盛り上げたい」と指導者として柔道に関わっていく意向を示した。

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