王子谷剛志が歴代3位タイの4度目制覇 6大会ぶりは最長ブランクV 柔道全日本選手権

[ 2023年4月29日 18:10 ]

柔道全日本選手権 ( 2023年4月29日    東京・日本武道館 )

<全日本柔道選手権大会>優勝を果たし、涙する王子谷(撮影・河野 光希)
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 体重無差別で争われ、王子谷剛志(30=旭化成)が決勝で羽賀龍之介(32=旭化成)を破り、6大会ぶり4度目の優勝を果たした。全日本4度の制覇は、山下泰裕の9度、小川直也の7度に次ぎ、鈴木桂治と並ぶ歴代3位の記録。6大会ぶりの優勝も、過去最長ブランクの快挙となった。

 準決勝では田嶋剛希を大内返で破るなど4試合を勝ち抜いた王子谷。決勝では東海大の先輩であり、現在も同じ所属で20年度王者の羽賀と対戦。両者指導2となってからは技の掛け合いの応酬となったが、スタミナ面で徐々に優勢となると、ゴールデンスコアの延長4分56秒、相手に3つめの指導が飛び決着した。

 試合後、羽賀と抱き合って健闘を称え合った王子谷は、直後から歓喜の号泣。「最高でーす!」と感情を表現すると、「正直もう、自分は終わったと思っていた。いろんな人に支えられ、またここに立てて感謝している」と話した。来年に迫るパリ五輪の代表入りは極めて厳しい状況だが、「感謝の気持ちを持って、自分ができることを一つ一つやっていきた」と話した。

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