OBの藤田氏がヘッドコーチ就任した京大は白星発進 今出川ボウルで同大を下す

[ 2023年4月22日 20:06 ]

学生アメリカンフットボール交流戦「今出川ボウル」   京大20-19同大 ( 2023年4月22日    宝ケ池球技場 )

試合後のハドルで訓示する京大アメフト部の藤田智ヘッドコーチ
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 今春就任した藤田智ヘッドコーチ(HC)に率いられた京大が今年初戦で同大に競り勝った。「可能性がいっぱい。“のびしろ”しかないですね」。荒削りなチームを秋の本番までに、どう仕上げるのか、その手腕に期待がかかる。

 藤田HCは愛知・東海高では野球部。京大進学後にアメリカンフットボールを始め、QBを務めた。卒業後も母校でコーチを務めて1992年、95、96年の甲子園ボウル制覇(95年度はライスボウルも優勝)に貢献。その後に社会人のアサヒ飲料、富士通でヘッドコーチとして計5度のライスボウル優勝を数える。今年2月限りで富士通のチームディレクターを退任。以前から要請があったという母校のヘッドコーチに就任した。

 長く京大を率いた水野弥一氏のもとで主に攻撃陣を統括した以前とは違い、今度は自身が組織のトップ。「私のアプローチとしては周りの人たちに、どう自分に考えを伝えるか。一人ではできないことがあるので、その考えに乗ってもらうことが必要になる。全体の仕組みづくりをやらないといけない」。攻守の作戦面などは、それを統括するコーディネーターに任せ、自身は大局的にチームをみる構えという。

 家族を関東圏に残し、単身赴任で18年ぶりの京都暮らし。「町はすっかり変わっていますね」。昼食や夕食のお店探しが楽しみの一つになっているようだ。

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2023年4月22日のニュース