「青と赤」の友好とライバル関係が復活した アメフト関学大-日大が5年ぶりの「交流」

[ 2023年4月22日 17:10 ]

アメフト交流戦   関学大14―10日大 ( 2023年4月22日    王子スタジアム )

試合後の「テールゲートパーティー」で交流を深める関学大と日大の選手
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 六甲山の上に広がる青空が、よみがえった絆を祝福していた。関学大と日大が「交流戦」で激突。春シーズンでは、「悪質タックル事件」が起きた2018年以来、5年ぶりの対戦だった。

 関学大が青、日大が赤と、いずれも伝統が刻まれたチームカラーのユニホームで登場。甲子園ボウルで幾多の名勝負を繰り広げてきた両雄は、一進一退の攻防を演じた。日大が3点リードで迎えた第4Q11分17秒にRB伊丹翔栄(3年)が逆転TD。6年連続学生日本一の絶対王者が、最後の最後で貫禄を見せた。

 「やっぱり日大さんは強いですよ。お互いOBの交流もあるし、これからもいいライバル関係を続けていきたいですね」

 関学大・大村和輝監督は日大の健闘を称えつつ、今後に目を向けた。試合前のトークショーには、5年前のチームを率いた鳥内秀晃前監督、当時の司令塔だった奥野耕世(現ホークアイ)らが登場。アメリカでは交流を深める手段として開かれる「テールゲートパーティー」がグラウンドレベルで開催され、試合後には両校の選手も加わって、友好ムードをつくった。

 「関学大さんと対戦できて、力いっぱいぶつかれて良かった。今度は甲子園ボウルでやれるように、うちが戻っていかないといけない」

 日大の三枝寛治主将(4年)の目には、秋に向けた闘志が宿る。「青と赤」が紡いだ名勝負の歴史は、新たなステージに突入していた。

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2023年4月22日のニュース