飛び込み・寺内健が現役続行表明 42歳「初老の星に」 9月日本選手権目指す「全力を注ぎたい」

[ 2023年4月22日 04:00 ]

寺内健
Photo By スポニチ

 日本人最多タイとなる6度の夏季五輪出場を誇る飛び込みの寺内健(42=ミキハウス)が21日、福岡市内でスポニチの取材に応じ、現役続行を表明した。今月の日本代表選考会で坂井丞(30=ミキハウス)とペアを組んだシンクロ板飛び込みでV逸。世界選手権(7月、福岡)の出場権を逃して去就が注目されていたが「日本選手権(9月、栃木)を目指して頑張る。現役の最後をどう謳歌(おうか)して締めるか。そこに全力を注ぎたい」と語った。

 昨年12月に左膝半月板を損傷。今後も痛みと付き合う必要があり、個人種目には復帰しない方針も示した。日本選手権は24年パリ五輪の出場枠を懸けた同2月の世界選手権(ドーハ)の代表選考会を兼ねており「パリが見えるのか、もういいと思うのかは、日本選手権までの道中にもよる。落としどころを探っている状況で、“日本選手権が最後”と前もって告知する可能性もある」と説明。左肩痛も抱える満身創痍(そうい)の42歳は「中年の星として頑張りたい。もう初老の星かな」と笑った。

 ◇寺内 健(てらうち・けん)1980年(昭55)8月7日生まれ、兵庫県宝塚市出身の42歳。生後7カ月で水泳を始め、小学5年時に飛び込みに転向。此花学院高―甲子園大―甲子園大大学院を経て、ミキハウス所属。08年北京五輪後に一時引退し、会社員として水着の販売や企画を担当した。10年に現役復帰。五輪に6度出場し、東京五輪はシンクロ板飛び込み5位、板飛び込み12位。1メートル70。血液型A。

 ▽パリ五輪への道 飛び込みは3大会で代表権の獲得が可能で(1)7月の世界選手権(福岡)個人種目12位以内、シンクロ種目3位以内(2)10月のアジア選手権優勝(3)来年2月の世界選手権(ドーハ)個人種目12位以内、シンクロ種目は4位以内が条件。各国・地域に割り当てられる最大出場枠は個人種目が2人、シンクロ種目1組。

続きを表示

2023年4月22日のニュース