“りくりゅう”自己新締めで2位「世界選手権の自分に負けたくなかった」日本も暫定2位浮上

[ 2023年4月15日 16:47 ]

<フィギュア国別対抗戦最終日>ペア・フリー、6分間練習で笑顔の三浦璃来、木原龍一組(撮影・小海途 良幹)
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 ペアのフリーが行われ、日本チームの“りくりゅう”こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は自己ベストを更新し今季世界最高となる143・69点をマーク。直後の米国ペアが147・87点で今季世界最高を上回ったため三浦、木原組は2位だった。3位の日本は暫定2位に浮上した。

 序盤の3連続ジャンプで三浦が転倒したが、3回転サルコーを決める。リフトでは全て最高のレベル4でそろえ、スロー3回転ルッツ、ループも成功。終盤のスケーティングでは観客の手拍子を誘うほどの演技だった。フリーでは目標の145点超えはならなかったが、今季ラストを締めくくった。

 優勝した先月の世界選手権ではサルコー、スローループにミスが出ていただけに、三浦は「世界選手権での自分のサルコーのパンクとループのこけは気持ちが負けていた。その負けていた自分に負けたくなかった。絶対に跳ばなきゃなと思った」と振り返り「3連続ジャンプで大きなミスがあった中で他のエレメンツを成功できたのは自分たちの成長になった」と納得の表情だった。

 そんな三浦の気合については「自分はいっぱいいっぱいだったので見てないです」と明かした木原も「悪くない演技ができた」と語った。三浦の左肩脱臼で始まった長く、苦しいシーズンを走り抜き、年間グランドスラムまで獲得できた。「ここまでシーズン滑り通すことができると思っていなかった。つらい思いもあったが、シーズンを「駆け抜けることができて良かった」と三浦。木原も最後の演技での自己ベストに「今シーズン頑張ってきたトータルの評価だったのかなと思います」と話した。

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2023年4月15日のニュース