今季初黒星の埼玉SO松田「慢心があったかも」わずかな隙からの失点悔やむ ラグビーリーグワン

[ 2023年4月15日 21:09 ]

ラグビーリーグワン第15節   埼玉25―44静岡 ( 2023年4月15日    埼玉・熊谷ラグビー場 )

<埼玉・静岡>リーグ創設2季目で初の黒星を喫し、勝利した静岡の選手たちを見つめる埼玉の堀江翔太(16)と谷昌樹(20)
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 ホストゲーム最終戦となった昨季王者の埼玉は25―44で静岡に敗れ、今季初黒星で開幕からの連勝が14で止まった。埼玉は創設2季目のリーグワンでも、昨季開幕から2試合の不戦敗を除けば初の敗戦で、公式戦の連勝は30でストップした。

 昨年3月と12月の対戦では、ともに終了間際の逆転で1点差勝利。薄氷を踏んで白星を挙げてきた静岡に、ついに屈した。ロビー・ディーンズ監督は「相手は本当にいいパフォーマンスだった」、フッカー坂手主将も「ターニングポイントで相手の強さを引き出させてしまった」とさっぱりと敗戦を受け入れた。

 FW戦、特にスクラムに強みを持つ相手の土俵に引き込まれ、失点を繰り返す悪循環に陥った。前半30分にはスクラムでアドバンテージを与えた状態から左右にボールを回され失トライ。同36分には敵陣ゴール前でマイボールスクラムを得ると、左右の先発プロップを早々と入れ替えた。これを起点にCTB長田が一時逆転となるトライを奪ったが、途中出場のプロップ藤井は「結果的にトライにつながったが、あまりいいスクラムではなかった」と組み負けていたことを明かした。

 連勝中には見えなかった小さなほころびも露見した。25―32で迎えた後半31分、自陣奥深くへのキックに背走した途中出場のWTBコロインベテが、雨で滑るピッチも影響し捕球ミス。ボールはサイドラインの外に出たが、2人で追い掛けてきた相手にクイックスローからトライを奪われた。残り9分で12点差に広げられる、致命的な失点を喫した。

 直前にショットを外していたSO松田は「あの瞬間、(味方は)プレーをやめてしまった。ソフトなところ(気を緩めた状態)が出た。いい時は他の選手でカバーできていた。慢心があったかも知れない。見つめ直したい」と話す。最終節を残し、2季連続のプレーオフ進出は決定済み。負けられない戦いを前にした黒星に、松田は「もう一度、謙虚に取り組んでいきたい」と気を引き締めた。

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2023年4月15日のニュース