リーグワン・大阪、最終戦に逆転勝ちで3部優勝&2部昇格に花添えた ヨドコウで歓喜のフィニッシュ

[ 2023年4月15日 18:39 ]

ラグビー・リーグワン3部第14節   大阪35―33九州 ( 2023年4月15日    ヨドコウ桜スタジアム )

真っ赤なテープが舞う中、3部優勝と2部昇格を喜び合う大阪の選手やスタッフら
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 前節で3部優勝と2部昇格を決めた大阪(旧NTTドコモ)は、今季最終戦として本拠ヨドコウ桜スタジアムで九州(九州電力)と対戦し、35―33と競り勝ち白星で締めくくった。

 前半を14―28で折り返しながらも、後半に入ってセットプレーやFW戦で優位に立って盛り返す。5点を追う後半34分、敵陣5メートルライン付近のスクラムから左へと一気に展開。途中出場のWTB茂野洸気が左隅に飛び込み、CTB射場大輔が難しい位置からのキックを成功させて逆転した。

 「(トライを取れて)良かった。今年、なかなか出場機会に恵まれなかったけど、最後にリザーブに入れてもらって。FW、バックスがあそこまでボールを運んでくれて、最後に太一(FB吉沢)が良い形でパスを放ってくれた」

 11年から在籍する茂野は充実した表情で振り返った。昨季、大阪は1部で戦いながらも、NTTグループの再編によって浦安に強化が集約されて3部に降格。社員選手中心で新たなスタートを切ることになり、多くの主力がチームを去った。新加入選手も多く最初は手探りだったが、合宿から積極的にコミュニケーションを取って結束を深めてきた。

 マット・コベイン・ヘッドコーチ(HC)とともに先頭に立ってきた主将のフランカー杉下暢は「簡単な道ではなかった」と振り返る。ただ、難しかったからこそ喜びは大きく「(選手間の)まとまりがディフェンスに表れて、そこのレベルアップを非常に感じている」と言った。より進化しようと、チーム外にも発信を続けてきた今季。社内、社外でファンを拡大するために社員選手が中心となって自発的に動き、昨年10月には運動会も実施した。

 今季を締めくくる一戦で逆転勝利を収め、ファンとともに本拠で3部優勝と2部昇格を喜び合った。「今日はこの勝利を分かち合いたい」とコベインHC。全員でつかんだ歓喜を、新たな戦いに挑む来季へとつなげる。

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2023年4月15日のニュース