【春巡業藤沢場所】照ノ富士が幕内トーナメントV 右四つの力強さ健在 手術後初の取組参加で復調示した

[ 2023年4月15日 16:13 ]

幕内トーナメント決勝、若元春(左)を寄り切りで下した照ノ富士(撮影・前川 晋作)
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 大相撲春巡業が15日、神奈川県藤沢市の秋葉台文化体育館で行われた。幕内上位の16人が参加したトーナメントは、横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)が優勝した。

 照ノ富士は両膝のケガで昨年秋場所を途中休場し、10月に手術。3場所連続の全休を経て夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)での復帰を目指している。今月上旬の巡業では、元大関の十両・朝乃山(29=高砂部屋)にぶつかり稽古で胸を出したり、十両・北の若(22=八角部屋)と相撲を取ったりと精力的に稽古を積んできた。

 この日の稽古では申し合いには参加しなかったが、ぶつかり稽古で小結・若元春(29=荒汐部屋)に重い胸を出した。巡業の取組に参加するのは手術後初めてのこと。締め込み姿で土俵に上がるのは、途中休場した昨年秋場所以来7カ月ぶりだった。

 幕内トーナメントでは、1回戦で阿炎(28=錣山部屋)、同部屋対決となった2回戦で翠富士(26=伊勢ケ浜部屋)、準決勝では春場所優勝の関脇・霧馬山(26=陸奥部屋)、決勝では若元春をそれぞれ退けた。外四つで寄り切った翠富士戦以外は、全て得意の右四つからの力強い攻め。復調を感じさせる内容だった。春場所直前に師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が「5月はもう大丈夫だと思う」と話していたとおり、完全復活への道を一歩ずつ着実に歩んでいる。

 ▽幕内トーナメント1回戦
照ノ富士(上手投げ)阿炎
翠富士(寄り切り)琴ノ若
北勝富士(下手投げ)翔猿
霧馬山(寄り切り)御嶽海
若元春(寄り切り)錦木
正代(寄り切り)遠藤
大栄翔(突き出し)佐田の海
竜電(寄り切り)豊昇龍

 ▽2回戦
照ノ富士(寄り切り)翠富士
霧馬山(寄り切り)北勝富士
若元春(突き出し)正代
大栄翔(寄り切り)竜電

 ▽準決勝
照ノ富士(寄り切り)霧馬山
若元春(上手出し投げ)大栄翔

 ▽決勝
照ノ富士(寄り切り)若元春

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