吉本ひかるが涙の初V、自身初PO制し黄金世代12人目の女王誕生!「いい景色が見られて嬉しい」

[ 2023年3月12日 16:23 ]

女子ゴルフツアー明治安田生命レディース最終日 ( 2023年3月12日    高知県 土佐CC(6228ヤード、パー72) )

<明治安田生命レディース最終日>バンザイする吉本ひかるは涙をみせる(撮影・井垣 忠夫)
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 プロ7年目の吉本ひかる(24=マイナビ)が通算19アンダーで並んだささきしょうこ(26=日本触媒)とのプレーオフを2ホール目で制し、念願のツアー初優勝を飾った。単独首位で出た最終ラウンドを69で回り、ささきに追いつかれるも自身初となるプレーオフを制した。98年度生まれの「黄金世代」では12人目の女王誕生となった。

 勝負を決めたのは約10メートルのパットだ。上りのフックライン。「イメージがすごい出ていたので手で打たないで背中で打とうと打ちました」。大きな筋肉を意識した会心のパッティングが決まった。グリーン脇では同じ黄金世代の植竹希望に祝福され「泣けてきちゃいました。いい景色を見られて凄く嬉しいです」。万感の思いがこみ上げてきた。

 スランプを克服し、完全復活した。かつてはトップ10に何度も顔を出していたが、21年8月、雨のNEC軽井沢72で右にプッシュするミスが出てスイングに迷いが出た。1Wの平均飛距離は190ヤードにまで落ち「このままゴルフが楽しくやれないのかなと思いました」。クラブを握るのも怖くなり、パーをセーブするのがやっとのゴルフが続いた。

 昨年から松山英樹もケアする飯田光輝トレーナーの元に足を運び、肉体面から改造に着手した。「ゴルフのことをいっぱい考えるようになって、スイングの分析もするようになった」。9番では苦手なライからシャンクが出てボギー。以前の吉本ならそこであきらめたが、後半だけで4バーディーと巻き返す執念をみせた。

 苦しかった時期を乗り越え、プロ7年目でつかんだ初V。家族への感謝を口にしようとすると再び涙がこぼれた。渋野、畑岡、勝らそうそうたるメンバーが揃う黄金世代から誕生した12人目の女王。「すごくいい刺激をもらっています。もっともっと優勝したい」と前を向いた。

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