アイルランド4戦全勝でグランドスラム王手 SOセクストン6カ国対抗最多タイ通算557得点

[ 2023年3月13日 02:12 ]

ラグビー欧州6カ国対抗シックス・ネーションズ第4節   アイルランド22―7スコットランド ( 2023年3月12日    英エディンバラ )

 世界ランキング1位のアイルランドが同5位スコットランドを敵地で22―7(前半8―7)と破り、4戦全勝の勝ち点19として5年ぶり4度目のグランドスラム(全勝優勝)へ王手をかけた。アイルランドは18年から対スコットランド8連勝で通算対戦成績は69勝66敗5分け。最終節でアイルランドは18日にイングランドと、2勝2敗となったスコットランドは同日にイタリアと対戦する。

 今秋のW杯フランス大会で同じ1次リーグB組に入る両チームが優勝を左右する一戦で激突した。アイルランドが前半13分、SOセクストンのPGで3―0と先制。スコットランドは同17分、粘り強くボールをキープするアタックからCTBジョーンズがポスト右へ飛び込んで7―3と逆転した。アイルランドは28分、大外でパスを受けたWTBハンセンがタックルを浴びながら右隅へグラウンディングして8―7と再逆転。No・8ドリス、フッカーのシーハン、ロックのヘンダーソンとFW3人がケガで前半のうちに交代するアクシデントに見舞われながらも、スコットランドの猛攻を厳しいディフェンスではね返し、1点リードで折り返した。

 アイルランドは途中出場のフッカー、ケラハーも後半8分に肩を痛めて退き、フッカー不在の事態に。だが、FW第1列にプロップ3人を並べた後半12分のスクラムを押して相手反則を引き出すと、ハンセンの鮮やかなハイボールキャッチからゴール前でチャンスをつくり、同16分にWTBローの左中間へのトライで15―7とリードを8点とした。後半22分にはフランカーのバンダーフリアーがスローワーを務めたラインアウトを起点に、ハンセンのラストパスで途中出場のNo・8コナンが右隅へ決定的なトライ。セクストンが22―7とするコンバージョンを決めて6カ国対抗通算557得点とし、元アイルランド代表SOオガーラが持つ大会最多得点記録に並んだ。

 アイルランドは後半32分にCTBリングローズも負傷交代とケガ人に苦しみながらも、後半は無失点でスコットランドを退けた。トライ、パス、ジャッカルにハイボール処理と大活躍のアイルランドWTBハンセンがプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

 第4節を終えての順位は次のとおり。

 (1)アイルランド 4勝(勝ち点19)(2)フランス 3勝1敗(勝ち点15)(3)スコットランド 2勝2敗(勝ち点10)(4)イングランド 2勝2敗(勝ち点10)(5)ウェールズ 1勝3敗(勝ち点5)(6)イタリア 4敗(勝ち点1)

続きを表示

2023年3月12日のニュース