羽生結弦さん「スケートのためだけに日々を過ごしたい」宮城で「notte stellata」千秋楽

[ 2023年3月12日 20:08 ]

<羽生結弦 notte stellata>BTSの「Dynamite」を踊る羽生結弦さん(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子で五輪連覇を達成し、プロとして活動する羽生結弦さん(28)が12日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで開催中の「羽生結弦 notte stellata」千秋楽公演を行った。

 自身も地元・仙台市で被災した東日本大震災から12年が経過し、さらに1日が進んだ。冒頭に18年平昌五輪のエキシビション曲「ノッテステラータ」を舞い、スペシャルゲストの体操男子個人総合で五輪連覇の内村航平さんとのコラボも3日間、完遂。大トリの「春よ、来い」で思いを込めた。グランドフィナーレでは、BTSの「Dynamite(ダイナマイト)」のダンスを氷上で激しく演じる場面もあった。

 冒頭のあいさつでは、「今日は2023年3月12日。僕たち、この3月12日を生きている僕たちに何ができるか分かりません。ただ、今日を生きている皆さまたちのためにも、今日は精いっぱい、祈りや愛おしさや優しさや、そして楽しさを込めて。皆さまに希望を届けるために、光り輝きたいと思っています。最後まで希望を受け取ってください」と語った。

 グランドフィナーレでは「羽生結弦っていう存在として、今まで生きてきて、僕はスケートをやることによって世界を救えると思わないですし、スケートで何か世界が変わるなんて、そんな大それたことはないと思います。ただ、僕がこうやってこの12年間を生きて、この一番つらかったであろうこの場所にリンクを張って、こうやって皆さんに希望を届けることができて、幸せであると同時に、これからも、こんなちっちゃな体ですけど、いろんなことを背負って毎日毎日、スケートのためだけに日々を過ごしたいと思っています」などと改めて決意を述べた。

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2023年3月12日のニュース