横浜SHデクラーク 全力プレーで3位浮上に貢献「自信になる」ラグビーリーグワン

[ 2023年3月12日 18:58 ]

ラグビーリーグワン第11節   横浜41―21相模原 ( 2023年3月12日    神奈川・相模原ギオンスタジアム )

<相模原・横浜>後半、トライを挙げた横浜のリアキマタギ・モリ(5)を笑顔で迎えるファフ・デクラーク(中央)
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 リーグワン初の神奈川ダービーは、横浜が相模原を41―21で逆転勝ちし、今季7勝目(2分け2敗)を挙げた。横浜はボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得。総勝ち点を38とし、東京SGを抜いて3位に浮上した。

 南アフリカ代表の“小さな巨人”ことSHファフ・デクラークは先発して後半38分までプレー。3位浮上に大きく貢献し、「(前半は)風下だったので、あの展開は覚悟していた。そこまで離されなかったので、自信を持って後半に入った」と前半5―21からの逆転勝利を振り返った。

 試合は開始時から強風が吹き付け、風下の横浜は苦戦を強いられた。デクラーク自身もキックがダイレクトタッチになるなどミスをし「フラストレーションはたまった」というが、逆境でもチームはつながりを失わず。後半はSO田村優との司令塔コンビでキックを使ってエリアマネジメント。5トライの猛攻を引き出した。

 秋にスプリングボクスの一員として連覇を目指すW杯が控える中、鳴り物入りで横浜へ入団し、ここまで全11試合に出場。負傷交代しても次の試合にはケロリとした表情で登場するなど、世界レベルのプレーとタフさで日本のラグビーファンを虜にしている。この日もボールさばきだけではなく、キックチェースやディフェンスでも常に全力プレー。円陣では仲間を鼓舞し、トライ後は全身で喜んだ。

 チームはレギュラーシーズン5試合を残して3位に浮上。リーグワン2季目で初のプレーオフ進出へ前進した。「自信になった。このままいいパフォーマンスを続けたい」とデクラーク。再びウェブ・エリス・カップにキスをする前に、大きな仕事をやってのける覚悟だ。

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