十両・金峰山が9勝目　同学年ライバルの欧勝馬を圧倒「とりあえず10番」新入幕も視野に

大相撲初場所10日目 （ 2023年1月17日    東京・両国国技館 ）

＜初場所10日目＞欧勝馬（左）を突き出しで下す金峰山（撮影・久冨木　修）
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　十両3場所目のカザフスタン出身・金峰山（25＝木瀬部屋）が欧勝馬（25＝鳴戸部屋）を下して9勝目を挙げた。

　立ち合い頭で当たってから突き放して先手を取り、回転の良い突っ張りも見せて突き出し。腕がよく伸びる威力十分の突き押しがこの日もさく裂した。

　この2人は学生相撲出身の同学年。金峰山は日大4年時の全国学生選手権個人戦準決勝で、日体大の欧勝馬に敗れていた。プロでの対戦成績は1勝1敗。これまでは「嫌なタイプの相手」と苦手意識を持っていたが、この日は一方的な内容で圧倒した。

　「足も出ているし腰も降りている。調子良いなという感じです」。絶好調で1敗を守り、全勝街道をひた走る元大関・朝乃山を追う。十両優勝への意識は「まだ何とも言えない」としながらも「とりあえず10番」と、新入幕に大きく近づくあと1勝を視野に入れた。