淡路島出身の照強 阪神大震災から28年の誕生日を白星で飾れず「あの日のことを忘れない」

[ 2023年1月17日 15:55 ]

大相撲初場所10日目 ( 2023年1月17日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所10日目>北の若(右)に小手投げで敗れる照強(撮影・会津 智海)
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 十両・照強(28=伊勢ケ浜部屋)が北の若(22=八角部屋)に敗れ、8敗目を喫して5場所連続の負け越しが決まった。

 立ち合い少し潜るようにして左を差して前に出ていき、北の若の右小手投げを左下手投げで打ち返した。軍配は照強に挙がったが、照強の右手が先についており、軍配差し違いに。「もう少し腰を密着していけば投げられなかったかな。(手が)先についたのは自分でも分かっていたので仕方ない」と悔しがった。

 きょう1月17日は、阪神大震災の発生から28年の日。照強は震災当日に兵庫県の淡路島で生まれ、きょう28歳の誕生日を迎えた。この日は午前中に黙祷をささげてから場所入り。「あれから時は経ちましたけど、あの日のことを忘れない人たちはいっぱいいると思うので、自分もその気持ちを忘れずにやっていく」。毎年訪れる特別な日をかみしめた。

 先場所幕内で15戦全敗を経験し、4年ぶりに十両に陥落した場所で負け越しが決定。入門から13年、この日は通算出場800回の節目でもあった。「先のことは分からないですけど、体と相談しながらやるべきことをやって、自分の行く道を自分で決めるしかないんじゃないかと思います」と必死に前を向いた。

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