川副が3場所連続勝ち越し「前に出る相撲が取れてよかった」 落合らとの稽古で押し相撲に磨き

[ 2023年1月17日 15:15 ]

大相撲初場所10日目 ( 2023年1月17日    東京・両国国技館 )

<初場所10日目>大成龍(左)を押し出しで破る川副(撮影・久冨木 修)
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 一昨年の学生横綱でデビュー3場所目の幕下・川副(23=宮城野部屋)が大成龍(30=木瀬部屋)を破って4勝目を挙げ、勝ち越しを決めた。

 突っ張ってくる相手に対して左ハズで下からあてがいながら前に出て押し出し。「前に出る相撲が取れてよかった」と納得の内容だった。今場所4勝のうち、うっちゃりを決めた4番相撲以外の3番は下から押して前に出る相撲。「部屋に押し相撲の人いっぱいいるので、良いイメージはできていました」。部屋の稽古相手には向中野(20)や大谷(23)、今場所デビューで快進撃を続けている落合(19)といった体の大きな押し相撲の力士がたくさんおり、その中で川副も押す力をつけた。「やっぱり前に出ないと技も決まらないし、チャンスも生まれないと分かっている」。多彩な技を持つ小兵だからこそ、相撲の基本である押しに力を入れている。

 これで幕下15枚目格付け出しデビューから3場所連続の勝ち越し。「目指しているところはもっと上。十両、幕内、三役を目指しているので、ここでは負け越していられないという気持ちです」。師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)も期待する元学生横綱は、勝ち越しに満足することなく上の番付を見据えた。

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2023年1月17日のニュース