阿武咲2敗死守 同学年の貴景勝を1差追走「1差でしっかり付いていく」

[ 2023年1月17日 04:40 ]

大相撲初場所9日目 ( 2023年1月16日    両国国技館 )

北勝富士(左)を押し出しで破る阿武咲(撮影・会津 智海)
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 平幕・阿武咲が北勝富士を押し出して2敗を守った。6人いた2敗勢は、関脇・豊昇龍が新小結・若元春のすくい投げに屈するなど、阿武咲以外の5人が相次いで敗れた。1敗をキープして単独首位に立った大関・貴景勝を、琴勝峰と2人で追う展開になった。

 6人いた2敗勢に次々と土がつき、残ったのは阿武咲1人だった。1敗勢も貴景勝は勝ったが、琴勝峰は敗れて2敗に。「そこは気にしても仕方ない。集中して一番一番取るだけ」と阿武咲に心の揺らぎはなかった。

 北勝富士戦は電車道の押し出しだった。右はず、左おっつけで、土俵際ではしっかり腰を落として相手のおなかを押す理想的取り口。同じ押し相撲の先輩に何もさせず、「しっかり当たって圧力を伝えようと考えた」と言葉に力を込めた。

 昨年8月に一般女性との結婚を発表した。相手は同じ青森県中泊町出身の幼なじみ。「本当に生まれたときから一緒。昔から知っているのでいろいろ感じ取ってくれる」と結婚効果を実感する。

 1差で追う貴景勝は同い年で中学時代からのライバルで「1差でしっかり付いていくぞという気持ちはある」。きょう10日目は青森・三本木農高時代の同学年・錦富士と対戦する。昨年名古屋場所での逸ノ城以来続く、平幕優勝が4場所に伸びてももう驚かない。まずは一昨年秋場所以来、10日目での勝ち越しへ一発回答する。

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2023年1月17日のニュース