異色の23歳・飯間ルーカス一夫「初心者ですけど、できることを全力で」 初場所新弟子検査

[ 2022年12月12日 20:27 ]

新弟子検査を受検した飯間ルーカス一夫(撮影・前川 晋作)
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 大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が12日、両国国技館で行われ、受検した8人全員が体格基準(身長1メートル67、体重67キロ以上)をクリアした。内臓検査の結果に問題がなければ、初場所初日に合格が発表される。

 アマチュア相撲で実績十分の猛者が集う中、名古屋経済大の飯間ルーカス一夫(23=安治川部屋)は異色の経歴で注目を集めた。ブラジル国籍の両親を持ち、岐阜・東濃高でバスケ部、名古屋経済大でラグビー部に所属。1メートル84、147キロの恵まれた体格を生かしてラグビー部ではPRで活躍した。大学に相撲部はなかったため、4年時に愛知学院大で稽古を積みながら自ら部を立ち上げた。9月の西日本学生体重別大会と11月の全国学生選手権に個人出場。いずれも初戦で強豪選手と対戦したため白星は挙げられなかったが、「もともと興味はあった」という大相撲挑戦への思いを強めた。

 「初心者ですけど、自分のできることを全力でやって上がっていこうと思います」。相撲経験は少ないながらも、これからは力士として実力者たちと同じ土俵に立つ。異色の23歳が、相撲界への新たな一歩を踏み出した。

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2022年12月12日のニュース