ラグビー大学選手権 同大2大会連続8強 1年生コンビ躍動 次は帝京大に雪辱だ

[ 2022年12月12日 06:00 ]

ラグビー第59回全国大学選手権3回戦   同大62―17福岡工大 ( 2022年12月11日    花園 )

<同大・福工大>前半、ディフェンスのギャップを突いて突破を図る同大・大島(撮影・北條 貴史)
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 4試合が行われ、同大は福岡工大から9トライを奪って62―17で圧勝し、2大会連続の8強入りを決めた。SO大島泰真(1年=京都成章)が攻撃の起点となり、自身も7ゴールを決める活躍。フッカー長島幸汰(1年=京都成章)も2トライを決めるなどルーキー・コンビが躍動した。25日の準々決勝(秩父宮)では、昨大会で大敗を喫した帝京大と激突する。天理大は22―50で筑波大に大敗した。

 開始10分は同大の時間帯ではなかった。堅守で粘り、相手ミスやプロップ鍋島のシンビンによる一時退場も味方に付け、徐々に流れを引き寄せていった。前半12分、敵陣深くに攻め込み、ラインアウトからモールを押し込んで長島が先制トライ。同17分にも同じ形で長島がインゴールへ飛び込んだ。勢いをつけた2トライに1年生は「FWみんなで取ったトライ」と謙虚に振り返ったが、主導権を握るには十分だった。

 前半だけで5トライを奪い、そのゴールキックすべてを成功させたのが大島だ。後半も攻撃の手を緩めることなく圧巻の4トライを重ねた。パス、キック、ランと自在にタクトを振った1年生は7本のゴールを成功させ14得点。長島に負けじと奮闘したが「試合の入りのところは課題」と表情を引き締めた。

 ミラクル劇でたどり着いた舞台だ。3日の関西大学Aリーグ最終節。結果次第では入れ替え戦に回る可能性もあった中、天理大を47―19で圧倒した。3勝4敗で5大学が並ぶ中、勝ち点で頭一つ抜け出し、何とか3位に滑り込んだ。「関西リーグを難しい状況から勝ち上がった。いただいたチャンス。思う存分パフォーマンスするよう伝えた」とは宮本啓希監督。次戦は昨大会の準々決勝で24―76と大敗した王者・帝京大と激突する。フランカー梁本主将の鼻息も荒い。

 「昨年は、試合をする前から“負けるだろう”という雰囲気があった。敗れた先輩の分も絶対に勝ちたい」。崖っぷちから駆け上がってきた勢いそのままに、一丸で強大な壁に穴を開ける。(八木 勇磨)

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2022年12月12日のニュース