比嘉が圧巻アプローチでMVP!最終Hバンカーから30センチに寄せ 男子4大会ぶりV導く

[ 2022年12月12日 04:37 ]

日立3ツアーズ選手権 ( 2022年12月11日    千葉県 大栄CC=男子3625ヤード、シニア3417ヤード、女子3261ヤード )

優勝し笑顔を見せるJGTOチーム(前列左から)蝉川、比嘉、大西、桂川(後列同)星野、青木会長、河本(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 国内の男子(JGTO)、女子(JLPGA)、シニア(PGA)各ツアーの賞金ランク上位者らによる6人制の団体対抗戦は男子が4大会ぶり8度目の優勝を飾った。各団体2人ずつ3組に分かれ、前半はフォアボール方式、後半はフォアサム方式で争われ、最終9番で優勝に導くアプローチを見せた賞金王の比嘉一貴(27=フリー)がMVPに輝いた。2位は女子、3位がシニアだった。

 これが賞金王の貫禄だった。比嘉が残り23ヤードのバンカーショットを30センチに寄せた。年間女王・山下とのアプローチ勝負となった最終9番で圧巻のバーディー。河本が「比嘉さんのおかげ」、蝉川も「優勝を確信した」と絶賛した一打。比嘉は「褒められて気持ちがいい。いつかごちそうしたい」とおどけた。土壇場でJLPGAの猛追を振り切った。

 ラウンド中も女子の人気と勢いは肌で感じていた。「ギャラリーの8割は女子の応援。2打目がピンにつけば男子なら入ったのかと思うくらいの歓声だった」と話す。その中でMVPに輝き、威厳を保った。来年1月から欧米のツアーに参戦する。「3月までに世界ランク50位に入ってマスターズに出たい」と目標を掲げた。

 ≪蝉川フォアサム初体験で経験値UP≫蝉川にとっては来季に弾みのつく優勝となった。1つのボールを交互に打つフォアサム方式は初体験だったという。「ティーショットはフェアウエーが狭く感じましたし、18ホール以上に疲れました」と笑った。来年は1月からは海外ツアーへ参戦となる見通し。アマで2勝し、10月にプロ転向したスーパールーキーは来季目標に「まずプロとして1勝すること」と力強く話した。

 ≪美夢有 逆転Vへ力んだ…≫ 年間女王の山下は最終9番のアプローチで力みが出た。ペアを組んだ菅沼の第1打はグリーン右に。逆転優勝へ、勝負のアプローチは「もう入れるしかないと思っていたのでちょっと力が入り過ぎましたね」。カップをかすめ、2メートル近くオーバーしてしまった。それでも団体戦で男子やシニアと戦う雰囲気を満喫。「先輩方と楽しく戦うことができました。特別な試合なのでまた出たいです」と話していた。

続きを表示

2022年12月12日のニュース