宮城野部屋・落合哲也「土俵の上では強く、土俵を降りれば優しい力士になりたい」新弟子検査

[ 2022年12月12日 16:11 ]

新弟子検査を受検した落合哲也(撮影・前川 晋作)
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 大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が12日、両国国技館で行われ、受検した8人全員が体格基準(身長1メートル67、体重67キロ以上)をクリアした。内臓検査の結果に問題がなければ、初場所初日に合格が発表される。

 元高校横綱で今年の実業団横綱の落合哲也(19=宮城野部屋)は1メートル79、156キロの堂々たる体格でパス。高校卒業から9カ月、ようやく新たなスタートを切り「憧れていた舞台に自分もスタートできたのかなとうれしい思いです」と実感を込めた。

 10日から部屋での生活を始め、この日は初めて力士の象徴である着物を着た。「着方とか難しくて兄弟子に教えてもらいながら」と少し苦戦した様子。「早く相撲界のしきたりやルールを覚えたい」と一日も早くプロの世界に慣れることを誓った。

 幕下15枚目格付け出しで臨む初場所へ「テレビで見ていた憧れの舞台を楽しみたい」と胸を高鳴らせた。「土俵の上では強く、土俵を降りれば優しい力士になりたいです」。角界の将来を担う期待の19歳が、力士人生の第一歩を踏み出した。

 ◇落合 哲也(おちあい・てつや) 2003年(平15)8月22日生まれ、鳥取県倉吉市出身の19歳。小4から相撲を始め、小5でわんぱく相撲全国大会準優勝、全日本小学生優勝大会3位。鳥取西中3年時に全中3位、白鵬杯優勝。鳥取城北高1年時に全国高校総体8強。2年時に全国高校選手権(元日相撲)優勝、全国高校選抜大会優勝。3年時に全国高校総体優勝、全日本選手権8強。卒業後は母校でコーチを務めながら稽古。今年9月、有限会社野田組所属で全日本実業団選手権に出場し優勝。幕下15枚目格付け出し資格を獲得。1メートル81、155キロ。

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