飛龍高から2人角界入り 木瀬部屋・長村晃宏「2年で関取に」 伊勢ケ浜部屋・桑原哲平「みんな憧れ」

[ 2022年12月12日 18:16 ]

新弟子検査を受検した長村晃宏(撮影・前川 晋作)
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 大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が12日、両国国技館で行われ、受検した8人全員が体格基準(身長1メートル67、体重67キロ以上)をクリアした。内臓検査の結果に問題がなければ、初場所初日に合格が発表される。

 静岡・飛龍高で全国高校選抜大会団体優勝の経験を持つ長村晃宏(18=木瀬部屋)は「自分も力士になれたという自覚が出てきた」と実感を込めた。激しい突き押しを持ち味としており「貴景勝関みたいな突き押しと、高校の先輩である翠富士関の体全体で向かっていくような相撲をまねできるようになりたい」と憧れのまなざしを向けた。「自分には突き押ししかないのでそれを磨きたい」と大相撲の世界での活躍を見据え「2年ぐらいで関取に上がりたい。早く関取に上がって横綱目指して頑張っていきたい」と大きな夢を描いた。

 初場所の前相撲では、埼玉栄高3年の高校横綱・齊藤瞬佑(18=武隈部屋)ら実力者が顔をそろえる。「同じ高校生でレベル高い人たち多いので勝てるように頑張りたい。強い人がいれば張り合いながら高め合っていけると思う」。早くもライバル視し、切磋琢磨していくことを誓った。

 同じく飛龍高3年の桑原哲平(18=伊勢ケ浜部屋)は「大相撲の第一歩を踏めた。これから頑張ろうと気合が入りました」と気持ちを高めた。今回の受検者8人の中で最重量となる161キロの体格を誇る。部屋の兄弟子で高校の先輩にもあたる幕内・翠富士(26)と同じ静岡県焼津市出身で「地元も一緒の先輩なので小さい頃からお世話になっていた」という。桑原の2学年先輩で「高校の時から優しくしてもらっている」という幕内・熱海富士(20)の存在も伊勢ケ浜部屋を選ぶ決め手となった。「みんな憧れですね」。横綱・照ノ富士(31)を始め6人もいる関取衆を目標に、充実した稽古環境で技量を磨いていく。


 ◇長村 晃宏(ながむら・あきひろ)2004年(平16)6月30日生まれ、宮崎県延岡市出身の18歳。延岡南小6年に北方相撲道場で相撲を始める。その後、延岡相撲道場に通い、延岡南中2年時に全中8強。静岡・飛龍高2年時に全国高校選抜大会団体優勝(先鋒)。3年時に全国高校総体8強、国体団体3位(中堅)。1メートル72、133キロ。

 ◇桑原 哲平(くわばら・てっぺい)2004年(平16)5月29日生まれ、静岡県焼津市出身の18歳。小2の頃、焼津大島道場で相撲を始める。焼津市立港中2年時に全中団体優勝(大将)。飛龍高1年時に全国高校選抜大会個人戦3位。2年時に全国高校金沢大会個人戦3位、全国高校選抜大会団体優勝(大将)。3年時に国体団体3位(二陣)。1メートル77、161キロ。

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