トランポリン日本代表帰国 森ひかる、世界選手権2冠も今後は“白紙”「自分でもわからない」

[ 2022年11月21日 22:19 ]

世界選手権でのメダルを披露するトランポリン女子日本代表の森ひかる
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 トランポリンの世界選手権(19日閉幕)で女子個人、同シンクロナイズドの2種目制覇を果たした森ひかる(TOKIOインカラミ)ら日本代表が21日、ブルガリア・ソフィアからトルコ・イスタンブール経由で羽田空港に帰国した。

 森は女子個人決勝で56・230点をマークし、19年大会以来2度目の優勝。宇山芽紅(スポーツクラブ テン・フォーティー)と組んだシンクロナイズドでも4年ぶりに頂点に立った。女子団体では3連覇を逃したものの、銅メダルを獲得し、今大会で計3個のメダルを手にした森は「今大会は“自分を信じて、みんなを信じて”をテーマにやってきた。ここまで、いっぱい練習して、いろいろなことに挑戦してきたことが結果につながった。自分の力を出し切り、ようやく満足できる演技ができて、とてもうれしい」と声を弾ませた。

 昨夏の東京五輪ではまさかの予選敗退。一時は引退も考えたが、今春、金沢学院大を卒業し、TOKIOインカラミ所属として再スタート。10月の全日本選手権では準決勝敗退に終わるなど不振に苦しんでいたが、17年に初めて世界選手権に出場した思い出の地で完全復活。「自分の中で苦しかったけど、やっと、(所属先の)TOKIOインカラミにも恩返しできた。最高の結果でホッとしている。早く社長にメダルを掛けてあげたいです」と笑顔。24年パリ五輪への道筋も見えてきたが、今後については「この大会に向けてやってきたので、どうなるかは自分でも分からない。その時々で“今、やりたいこと”をやっていきたい」と、進退を含めて“白紙”を強調した。

 宇山をはじめ、団体銅メンバーの太村成見(相好トランポリンクラブ)、桐生莉沙(大泉スワロー体育クラブ)は12月9日開幕の川崎ジャパンオープンに出場する。森もエントリーはしているが、「友達には“見に来てね”って言ってあるので、出るかもしれないけど、どうしよかな」と明言を避けた。

 一方で体操協会から贈られる報奨金の使い道については「私のリフレッシュ法は友達と遊ぶことと爆買いすることなので、いっぱい買い物をして、美味しいものを食べたい。旅行にも行きたいですね」と、こちらは明瞭だった。

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