ネッツの渡辺が3P4連発で勝利に貢献 4試合連続の2ケタ得点は初 リーグ1位の3P成功率は57%

[ 2022年11月21日 12:24 ]

4本目の3点シュートを決め、デュラントとハイタッチをかわすネッツの渡辺(AP)
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 ネッツの渡辺雄太(28)が20日に地元ブルックリン(ニューヨーク州)で行われた古巣グリズリーズとの一戦で、第4Qの開始59秒から4分45秒までの間に3点シュートを4本連続で成功。ネッツはこの間、リードを5点差から14点差に広げ、127―115(前半57―62)で勝利を収めて今季の成績を8勝7敗とした。

 渡辺は25分の出場でフィールドゴール(FG)を9本中6本(うち3点シュートは6本中4本)成功させて16得点と3リバウンド、3アシストをマーク。13日のレイカーズ戦で11得点を挙げたあとは11得点→20得点→16得点となり、NBA5シーズン目で初めて4試合連続で2ケタ得点をマークした。

 リーグ1位となっている3点シュートの成功率も前日の55・6%から57・1%にアップ。ここ3試合に限ると66・7%(18本中12本)という驚異的なハイアベレージを残している。20日終了時点で成功率2位はナゲッツのケンタビアス・コールドウェルポープ(29)の51・4%で3位はサンズのデイミオン・リー(30)の50・0%。成功率部門1位は正式な個人タイトルにはならないが、史上初めてアジア系の選手が1位に名を連ねている。

 要所での“4連発”にチームメートは歓喜し、試合に駆けつけた1万8000人の地元ファンも総立ちで拍手。この日は人種差別問題で出場停止となっていたカイリー・アービング(30)の9試合ぶりの復帰戦として注目を集めていたが、渡辺が主役の座を奪い取るエンディングとなった。

 試合後にコート上で行われたヒーロー・インタビューにも呼ばれ、渡辺は第4Qのビッグ・パフォーマンスについて「自分を仲間が信じてくれていいパスをくれた。チーム全体の勝利」とコメント。“YUTA、YUTA”と名前を連呼してくれたファンには「大きな支えになりました。みんなありがとう」と感謝の意を示していた。

 11月1日のブルズ戦以来の出場となったアービングは26分の出場で14得点。ケビン・デュラント(34)は放った3本の3点シュートをすべて外しながらも26得点を稼ぎ、開幕から17試合連続で25得点以上(マイケル・ジョーダンを抜いて歴代単独5位)をマークした。先発したベン・シモンズ(26)も今季自己最多の22得点と8リバウンドを記録。チームのFG成功率(60・2%)は今季最高で、33アシストは今季最多となった。

 ジャー・モラント(23)とデズモンド・ベイン(24)の主力ガード2人を欠いているグリズリーズは10勝7敗。ディロン・ブルックス(26)が31得点をマークしたものの、第4Qに渡辺のシューティングを阻止する“ストッパー”が不在だった。

 <渡辺の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場4分9秒=無得点)
(1)10分20秒・正面からゴール下にカットして右手でレイアップ=×
 ▼第2Q(出場4分55秒=無得点)
(2)7分55秒・正面やや左から3点シュート=×
 ▼第3Q(出場7分23秒=4得点)
(3)4分49秒・ゴール下でシュート=○(アシスト・オニール)
(4)11分59秒・速攻から左手でレイアップ=○(アシスト・デュラント)
 ▼第4Q(出場8分14秒=12得点)
(5)59秒・右サイドから3点シュート=○(アシスト・シモンズ)
(6)2分9秒・右コーナーから3点シュート=○(アシスト・カリー)
(7)4分8秒・右コーナーから3点シュート=○(アシスト・シモンズ)
(8)4分45秒・右サイドから3点シュート=○(アシスト・デュラント)
(9)5分44秒・正面から3点シュート=×

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