初の代表主将を1シーズン全う　フッカー坂手主将「凄くポジティブ」ラグビー日本代表

ラグビーリポビタンDツアー2022   日本17―35フランス （ 2022年11月20日    フランス・トゥールーズ ）

フッカー坂手淳史主将
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　世界ランキング10位の日本は同2位のフランスと対戦し、17―35で敗れた。日本は6月にウルグアイに2連勝後、7月のフランス2連戦からテストマッチ5連敗。来年のW杯でも2試合を戦う会場で、連敗を止められずに22年の全試合を終えた。

　今夏の就任から1シーズン、初の代表主将を務め上げたフッカー坂手淳史（埼玉）は、「凄くポジティブになった（試合内容）。自分たちが取り組んできたプレーを出せる部分もあった」と80分を振り返った。後半23分にはラインアウトからのサインプレーでWTBフィフィタのトライをアシスト。敗色が決定的となった後半35分までプレーし、ピッチで仲間を鼓舞し続けた。

　京都成章、帝京大、埼玉でも主将を歴任してきた坂手だが、外国出身選手の割合が多く、普段は別々のチームで活動する選手の集合体である代表の主将は、そのプレッシャーの大きさも桁違いだった。加えてこの秋は先発から70分以上の出場が当たり前で、オールブラックス戦ではフル出場。心身共に大きな負荷が掛かったが、持ち前のタフさで乗り切った。

　決して喜べないテストマッチ5連敗での今年終戦だが、その相手はフランス、ニュージーランド、イングランドと来年のW杯の優勝候補に挙がる国ばかり。坂手は「やりたい部分を出して、チャレンジできた。もっと強みを伸ばす必要はあるが、W杯ではいいゲームをして勝ちたい」と宣言。来年の主将続投は不透明ながら、何事にも代えがたい経験を積み、プレーヤーとして大きな成長を遂げたシーズンとなった。