【千代大龍と一問一答】引退後は「まずはダイエットすることですね。健康面が本当に大事なので」

[ 2022年11月21日 20:36 ]

引退会見で笑顔の元千代大龍(日本相撲協会提供)
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 20日に現役引退を発表した大相撲の元小結・千代大龍(34=九重部屋)が21日、師匠の九重親方(元大関・千代大海)同席のもと、オンラインで引退会見を行った。主なやりとりは以下の通り。

 ――引退を発表して、今どんな思い?

 「悔いも未練も一つもなく、自分の中で100%やり切ったのですがすがしい気持ちです」

 ――引退を決断したのはいつ?

 「秋場所後、親方に“もう力が入らない。情けない相撲が多いので引退させてください”と一度報告しました」

 ――九州場所中に引退を決断した理由は?

 「幕内の土俵というのは強い男の集まりです。一発でもっていかれたりとかがここ最近多かったので、碧山関に一発でもっていかれた時に“これはもう引退だ”と自分の中で考えました」

 ――相撲を取る上で大事にしていたことは?

 「立ち合い変化してでもとりあえず勝ちにいく。(相手が)横綱だろうが大関だろうが、ひるまず自分の相撲を取るということをずっと心がけていました」

 ――強烈だった立ち合いのこだわりは?

 「左のカチ上げしかできないような人間でしたので、でもそれがハマればどんな相手でももっていけるという自信がありました。はたきも自分の中では一つの技だったので、当たりからの引きを究めて小結まで上がれたと思っています」

 ――現役生活11年半の中で一番思い出に残っている相撲は?

 「力士になって一番最初に勝った、増三浦さんに勝った相撲がいまだに鮮明で、どんな金星よりも一番うれしい相撲でした」

 ――デビューの11年技量審査場所は1勝もできずに途中休場だった。

 「たくさんの方の期待を裏切ってしまったので、ケガを治して名古屋場所で初めて勝った相撲の拍手や応援がうれしくて、力士になってよかったなと心から思える一番でした」

 ――今後は協会に残らず何をする予定?

 「まずはダイエットすることですね。健康面が本当に大事なので、自分の体と向き合うことです。それから私の夢であります飲食関係の職に就けたらなと」

 ――飲食関係はいつ頃から考えていた?

 「入門する前から好きなことを仕事にやっていこうと決めていました。大好きだった相撲を引退しましたので、次に好きだった食べることを仕事にしていきたいと思っています」

 ――飲食関係とは具体的にどのような?

 「お肉が好きなので現役中も週の半分以上は焼き肉屋さんに行ってたくさん食べていましたので、できれば焼き肉屋をやりたい気持ちはあります」

 ――九重部屋で学んだ“気合と根性”を今後どう生かしていく?

 「もし店ができて(客が)入らなくてもずっと我慢して辛抱して自分のできることを最大限生かしてやっていくことですね」


 ◇千代大龍 秀政(ちよたいりゅう・ひでまさ)本名=明月院秀政。1988年(昭63)11月14日生まれ、東京都荒川区出身の34歳。小6から葛飾白鳥相撲教室で相撲を始め、大道中、足立新田高を経て日体大に進学。3年時に全国体重別135キロ以上級優勝。4年時に東日本選手権優勝、東日本体重別無差別級優勝、国体優勝、世界選手権重量級3位、全国学生選手権優勝(学生横綱)、全日本選手権3位。九重部屋に入門し、11年技量審査場所で幕下15枚目格付け出しデビュー。12年初場所で新十両。同場所で十両優勝。12年夏場所で新入幕。13年春場所、日馬富士から初金星。13年九州場所、技能賞を受賞。14年秋場所で新小結。幕内在位58場所。三役在位1場所。金星3個。幕内成績384勝432敗46休。通算成績463勝482敗50休。1メートル81、189キロ。得意技はカチ上げ、突き押し、はたき込み。

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