故障者続出のラムズが4連敗 前年覇者の10戦7敗はワースト・タイ バイキングスの連勝は7で止まる

[ 2022年11月21日 10:36 ]

第3Q、頭部を強打したあとロッカールームに引き揚げるラムズのスタッフォード(AP)
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 NFLは20日に各地で第11週2日目の12試合を行い、昨季のスーパーボウルを制したラムズは敵地ニューオーリンズ(ルイジアナ州)でセインツに20―27(前半14―10)で敗れ、4連敗を喫して3勝7敗。前年王者の開幕10試合を消化した時点での成績としては、1987年のジャイアンツ(最終成績は6勝9敗)と99年のブロンコス(同6勝10敗)に並ぶワースト記録となった。

 この日はQBマシュー・スタッフォード(34)が脳震とうから2試合ぶりに復帰して前半で2つのTDパスをマークしたものの、第3Qにサックされた際、再び頭部を強打。ロッカールームに退いたあとに試合の流れが変わった。

 ラムズでは昨季に最優秀オフェンス賞を受賞し、スーパーボウルでMVPとなったWRクーパー・カップ(29)が足首を手術するために今季の出場が絶望となっており、セインツ戦ではOTのタイ・エンセキー(37)が足首、DTのアショーン・ロビンソン(27)が膝を痛めてプレー続行不能。昨季は12勝5敗から勝ち上がってリーグの頂点に立ったが、故障者続出となった今季は所属のNFC西地区で最下位に沈み、プレーオフ進出でさえ危ぶまれる事態となっている。

 バイキングスは地元ミネアポリス(ミネソタ州)でカウボーイズに3―40(前半3―23)と大敗を喫して8勝2敗。連勝は7で止まり、ホームでは今季5戦目で初めて敗れた。

 一方、前週にコマンダーズに敗れて開幕9戦目で初黒星を喫していたイーグルスは敵地インディアナポリス(インディアナ州)でコルツに17―16(前半3―10)で競り勝って9勝1敗。QBジェイレン・ハーツ(24)が第4Q残り1分20秒、7ヤードのTDランをマークしてロードでは5戦全勝とした。この結果、NFC全体ではイーグルスが単独の1位でバイキングスが2位。7勝3敗のカウボーイズとジャイアンツが3位に続いている。

 大雪のためにオーチャードパーク(ニューヨーク州)からデトロイト(ミシガン州)に開催場所を移したビルズは、31―23(前半13―10)でブラウンズを退けて7勝3敗。ホーム扱いとなったフォード・フィールド(ライオンズの本拠地)には収容能力の81%に相当する5万2146人のファンが詰めかけた。

 ペイトリオッツは地元フォックスボロ(マサチューセッツ州)でジェッツに10―3(前半3―3)で競り勝って3連勝で6勝4敗。第4Qの残り5秒、ドラフト3巡目(全体85番目)に指名されたマーカス・ジョーンズ(24)がパントリーターンから84ヤードを疾走して相手エンドゾーン内に飛び込み、これが決勝点なってこのカードでは14連勝を飾った。

 昨季のスーパーボウルでラムズに敗れているベンガルズは敵地ピッツバーグ(ペンシルベニア州)でスティーラーズを37―30(前半17―20)で下して6勝4敗。QBジョー・バーロウ(25)がパスで4つのTDを記録し、ラムズとは対照的にここ5戦で4勝目を挙げて盛り返してきた。

 20年のドラフトで全体トップに指名され、3シーズン目を迎えているバーロウの通算パス獲得は1万189ヤード。36試合目での1万ヤード到達は史上3番目のスピード記録となった。

 <第11週の結果>
 ▼17日
タイタンズ(7勝3敗)27―17*パッカーズ(4勝7敗)
 ▼20日
*ファルコンズ(5勝6敗)27―24ベアーズ(3勝8敗)
*ビルズ(7勝3敗)31―23ブラウンズ(3勝7敗)
*イーグルス(9勝1敗)17―16コルツ(4勝1分け6敗)
*ペイトリオッツ(6勝4敗)10―3ジェッツ(6勝4敗)
*セインツ(4勝7敗)27―20ラムズ(3勝7敗)
ライオンズ(4勝6敗)31―18*ジャイアンツ(7勝3敗)
*レイブンズ(7勝3敗)13―3パンサーズ(3勝8敗)
コマンダーズ(6勝5敗)23―10*テキサンズ(1勝1分け8敗)
カウボーイズ(7勝3敗)40―3*バイキングス(8勝2敗)
ベンガルズ(6勝4敗)37―30*スティーラーズ(3勝7敗)
チーフス(8勝2敗)30―27*チャージャーズ(5勝5敗)
 ▼21日
*カージナルス(4勝6敗)―49ers(5勝4敗)
 *はホームチーム。ドルフィンズ、シーホークス、バッカニアーズ、ジャガーズは試合なし

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