【関西大学ラグビー】京産大 24季ぶり連覇に王手 CTB家村「やってきたこと間違っていなかった」

[ 2022年11月21日 06:00 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第6節   京産大29-22天理大 ( 2022年11月20日    たけびしスタジアム京都 )

<京産大・天理大>天理大に競り勝ち喜ぶ京産大フィフティーン(撮影・成瀬 徹)
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 京産大は天理大との全勝対決を29―22で制し、2季連続6度目の優勝に王手をかけた。3点ビインドで折り返した後半に3トライを挙げて逆転勝ち。24季ぶりのリーグ2連覇へ大きく前進した。近大は34―0で同大に快勝し、3位に浮上。3位以内が出場できる大学選手権へ一歩前進した。最終節は12月3日に花園で全4試合が行われ、京産大は近大と対戦する。

 ノーサイドの瞬間、京産大フィフティーンが歓喜の雄叫びを上げた。覇権を争う天理大との天王山。互いに譲らないシーソーゲームの中で、後半に入って主導権を握ると、最後は追いすがる相手を振り切った。全勝対決を制し、共同主将を務めるCTB家村は感極まった。

 「春からやってきたことが間違っていなかったと思うことができて…。笛が鳴ったとき、自然と涙が出てきた」
 2年生ロックのフナキが負傷で急きょ欠場しながらも、持ち味のFW戦で優位に立って計4トライ。5月の練習試合では35―52と敗れ、7月の春季トーナメント決勝では31―31と引き分けた天理大を最後に上回った。

 「この秋に勝負をつけたいと選手たちが言っていて、頼もしく見ていた」と元日本代表の広瀬佳司監督。普段からのハードな練習に加え、13日にはスクラムの特訓を敢行。1時間以上もぶっ続けで組み、プロップ渡辺は疲れ果てて立てなくなった。「60~70本は組んで、この練習に意味があるのかとも思ったけど…。でも、試合でスクラムを組んでみて、やって良かったと思った」。自分たちの強みに磨きをかけ、ライバルに競り勝った。

 後半7分からは左膝の手術で長期離脱していたフランカー三木が復帰。リーグ連覇、そして悲願の大学日本一へ気運は高まってきた。「ここからもう1試合と大学選手権もある。もう一つ二つ、レベルアップしたい」と家村。頂点を見据え、京産大らしくタフに戦い続けていく。 (西海 康平)

 ▼優勝の行方 京産大は最終節の近大戦で引き分け以上なら無条件で優勝が決まる。敗れた場合は、2位天理大の勝敗と、3トライ差以上の勝利もしくは7点差以内の敗戦で与えられるボーナスポイントの勝ち点1が鍵になる。勝ち点が並んでも直接対決で勝っている京産大の優勝となるが、勝ち点3差で追う天理大が逆転優勝する可能性も残されている。

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2022年11月21日のニュース